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「お嫁さんにしたい」で人気に。食レポで叱られた癒し系タレント、2026年は冠番組のMCへ

  • 2026.9.13
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2005年2月、DVD発売イベントを行った安めぐみ(C)SANKEI

安めぐみの柔らかな話し方には、こちらまで少し肩の力が抜けるような親しみがある。2000年代、「お嫁さんにしたい」という人気像で知られた安。その歩みをたどると、食レポで言葉に詰まっていた頃と、笑顔で人の話を聞く姿が重なってくる。ほんわかした印象の奥には、テレビの現場で経験を重ねた時間がある。

ひと口のあとに言葉を探して

2002年4月、安はTBS系『王様のブランチ』にレギュラーとして加わった。グラビアで活動し、同年には写真集『Like this』も発売。写真で見せる表情に加え、テレビでは声や言葉を通して魅力を届ける仕事に取り組んでいた。

食レポでは言葉の引き出しが少なく、うまく表現できずに叱られることもあった。おいしさを感じることと、それを見ている人に伝えることには、それぞれ難しさがある。ひと口食べたら、気の利いたひと言。そんなふうにすんなり運ばない出発点は、あの穏やかな印象からすると少し意外でもある。

その頃から、ほんわかした話し方には「なごみ系」という呼び名もついていた。言葉を探す仕事上の苦戦と、話し方そのものの柔らかさが、同じ時期にあったのだ。親しみやすさは、何でも器用にこなせることと同じではない。安の歩みを振り返ると、少し不器用な一面まで含めて、近くにいる人のように感じられる。

聞いている姿も心に残る

2006年に発表された、結婚したいタレントランキングで、安は男性が選ぶ女性タレント部門の1位となった。グラビアやバラエティーで活躍し、広く知られるようになっていた頃だ。

写真の中の華やかさに、テレビで聞く柔らかな声が重なる。「お嫁さんにしたい」という人気像には、一緒に過ごす場面を想像させる近さがあったのだろう。画面の向こうの人なのに、同じテーブルで何気ない話ができそう。安の親しみやすさを言葉にするなら、そんな感覚がしっくりくる。

ニコニコしながら人の話を聞く姿にも、その魅力は表れる。会話を楽しむ姿は、話している側にも、見ている側にも伝わるものだ。次に自分が何を言うかと身構えず、ひとまず相手の話を楽しんでみる。安の笑顔を見ていると、そんなふうに会話に加わる気楽さを思い出す。

食レポの言葉に苦戦した経験と、人の話を笑顔で聞く姿を並べると、テレビに映る魅力にもいろいろな形があるとわかる。話す言葉だけでなく、相手の言葉を受け取る表情も印象に残る。「癒し系」という呼び名には、そんなやりとりの心地よさも含まれているように思う。

今度は街の人の話を

安は2011年12月に東貴博と結婚し、出産も経験した。2024年1月には第2子が誕生。そして2026年7月、イッツコムチャンネル11で『安めぐみの自由が丘日和』が始まった。自身の名前を冠した番組だ。

番組の中心になるのは、自由が丘に関わる人々。街で活躍するゲストとのトークに加え、スタジオを出てさまざまなスポットを訪ね、現地の人々とも交流する。月ごとに更新される地域情報番組には、街の人の話を聞き、その面白さを届ける場がある。

冠番組というと本人が主役のようにも思えるが、ここでは街の人々に光が当たる。その案内役を安が務める組み合わせに、うなずきたくなる。人の話を笑顔で聞く持ち味を思い浮かべると、場所の紹介とともに、そこにいる人にも親しみがわく時間を期待したくなるのだ。

ほんわかした印象の奥へ

食レポの言葉に苦戦した20歳頃から、街の人々を迎える冠番組のMCへ。グラビアやテレビで経験を重ね、結婚と出産を経た安の歩みには、柔らかな話し方と、笑顔で人の話を聞く姿がある。

「お嫁さんにしたい」という2000年代の人気像を、今の仕事に重ねてみると、誰かと同じ時間を心地よく過ごせそうな親しみが見えてくる。話す人がいて、楽しそうに聞く人がいる。その両方があって生まれる明るさを、安の存在は感じさせてくれる。


※記事は執筆時点の情報です

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