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入場者特典第3弾も効果絶大?『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が前週比137%の動員で、累計興収110億円を突破!

  • 2026.8.25

8月21日から8月23日までの全国映画動員ランキングが発表。3週連続で4度目のNo.1を獲得した『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』(公開中)を筆頭に、1位から10位までの顔ぶれが前週末と変わらない事態に。これは今年の4月第1週以来で、その際の当コラムでも触れた通り、通常は新作がぱたりと途絶える年末年始に起こる珍しい現象だ。

【写真を見る】9月からは4DX上映や応援上映の実施も決定した『ちいかわ』。特典ではない戦略でも爆発的な伸びを見せられるのか

そもそも夏休みのような長期休暇シーズンは映画界にとって重要な書き入れ時であり、毎週それなりの注目タイトルが公開を迎えるもの。あらためて調べてみれば、こうした“新作なし”かつ圏外からの上位進出もない週末が8月に訪れるのは2015年8月第4週以来。『ジュラシック・ワールド』(15)が3週連続Vを達成するなど、かなり強力なタイトルが顔をそろえていた11年前と同様、今年の夏休みもハイレベルな戦いが続いているということなのかもしれない。

“興収100億円”到達の翌日に累計110億円を突破!異例の興行はまだまだ続く

入場者特典第3弾の配布の効果で、ふたたび大きな飛躍を見せた『ちいかわ』 [c]ナガノ / 2026「映画ちいかわ」製作委員会
入場者特典第3弾の配布の効果で、ふたたび大きな飛躍を見せた『ちいかわ』 [c]ナガノ / 2026「映画ちいかわ」製作委員会

そうしたなかで頭ひとつ抜けている『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』は、週末3日間で動員82万5800人、興収12億4200万円と、公開から1か月が経過したとは思えないほどの好成績をマーク。お盆休みまっただなかだった前週と比較してみると、動員は137%で興収は139%。これはやはり、土曜日から配布がスタートした入場者特典第3弾のプルバックカー「ごきげんセイレーン♪」が大きく貢献した結果といえるだろう。

なにはともあれ公開30日目となる土曜日に累計興収100億円の大台に到達し、日曜日までの公開31日間の累計成績では動員766万人&興収110億5000万円まで一気に増加。前週末の時点で累計興収が92億8000万円だったので、平日4日間での興収の上乗せは5億2800万円(1日平均1億3000万円強)。これは公開直後の最初の平日(7月27日〜7月30日)と比較すると半分以下であり、平常の作品でも充分好調と呼べる推移である。

【写真を見る】9月からは4DX上映や応援上映の実施も決定した『ちいかわ』。特典ではない戦略でも爆発的な伸びを見せられるのか [c]ナガノ / 2026「映画ちいかわ」製作委員会
【写真を見る】9月からは4DX上映や応援上映の実施も決定した『ちいかわ』。特典ではない戦略でも爆発的な伸びを見せられるのか [c]ナガノ / 2026「映画ちいかわ」製作委員会

ところがこの土日だけで、どんなに少なく見積もっても10億5000万円以上の興収を加算。入場者特典の新規配布がなかった公開2週目の週末3日間興収が10億7200万円(ただし映画サービスデーが含まれているため、単価はやや落ちる)だったので、それにも匹敵する成績をあげていることになる。しかも週末3日間の動員数で見ても、公開2週目末との対比は108%。この点からも、やはり入場者特典の有無こそが成績アップに明確に寄与していると捉えることができる。

そんななかで、9月5日(土)からは4DX版の上映がスタート。また、全国5都道府県の7劇場で9月11日(金)に「なんとかなれーッ!発声可能応援上映」の実施、9月23日(水)に自動制御ペンライト演出付き応援上映の実施が決定。特典というフィジカルなものではない“体験”としての新規戦略が、本作にどのような効果をもたらすのか。『映画ちいかわ』の興行は、なおさら先が読めない異例のものとなりそうだ。

『トイ・ストーリー5』は累計興収121億円を突破!

2位をキープした『トイ・ストーリー5』は日本歴代興収36位に [c]2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2位をキープした『トイ・ストーリー5』は日本歴代興収36位に [c]2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

さて、ランキングに戻ると、上位4作品は顔ぶれだけでなく順位にも変動なし。公開8週目を迎えた『トイ・ストーリー5』(公開中)は、週末3日間で動員17万3000人、興収2億4000万円と、前週比54%の成績で2位をキープ。累計成績では動員874万人&興収121億8000万円を突破し、日本歴代興収ランキングの36位まで順位を上げている。すでに同42位まで浮上してきた『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』の猛追を凌ぐことができるだろうか。

2週連続の3位となった『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(公開中)は、週末3日間で動員16万8000人、興収2億8500万円を記録。累計成績では動員296万人&興収48億円を突破しており、マーベル作品としては『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)以来となる興収50億円超えが目前まで迫っている。

『ミニオンズ&モンスターズ』も前週に引き続き4位の座を守り抜いた [c] illumination Entertainment and Universal Studios. All Rights Reserved.
『ミニオンズ&モンスターズ』も前週に引き続き4位の座を守り抜いた [c] illumination Entertainment and Universal Studios. All Rights Reserved.

同じく2週連続4位の『ミニオンズ&モンスターズ』(公開中)は、週末3日間で動員14万6000人、興収1億9300万円と安定した成績をマークしており累計成績は動員135万人&興収17億9000万円を突破。5位の『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』(公開中)と6位の『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』(公開中)はそれぞれ前週からワンランクアップ。

前週の5位から2ランクダウンの7位となった『キングダム 魂の決戦』(公開中)は累計で動員400万人&興収61億円を突破。公開11週目を迎えた『Michael/マイケル』(公開中)は引き続き好調を保っており、前週よりも1ランクアップの8位に。そしてこの週末から4DX、MX4D、Dolby Cinemaでの上映がスタートした『ブルーロック』(公開中)も前週の10位から9位へと順位を上げてきている。

『ブルーロック』は4D上映&Dolby Cinema上映の効果で1ランクアップ! [c]金城宗幸・ノ村優介/講談社[c]CK WORKS
『ブルーロック』は4D上映&Dolby Cinema上映の効果で1ランクアップ! [c]金城宗幸・ノ村優介/講談社[c]CK WORKS

以下は、1~10位までのランキング(8月21日〜8月23日)。

1位『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』

2位『トイ・ストーリー5』

3位『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』

4位『ミニオンズ&モンスターズ』

5位『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』

6位『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』

7位『キングダム 魂の決戦』

8位『Michael/マイケル』

9位『ブルーロック』

10位『オークストリートの異変』

次週末は、巨匠リドリー・スコット監督がベストセラーを記録したディストピア小説を映画化した『ラスト・サバイバー』(8月28日公開)、ジェイソン・ステイサムの主演最新作『シェルター』(8月28日公開)、中野量太監督が坂口健太郎を主演に迎えたヒューマンドラマ『私はあなたを知らない、』(8月28日公開)、中島哲也監督の最新作『時には懺悔を』(8月28日公開)などが控えている。

文/久保田 和馬

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