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アンドルー元王子に新たな孫誕生。称号や継承順位など、知っておくべき10の事実

  • 2026.8.21
Max Mumby/Indigo / Getty Images

アンドルー元王子とセーラ・ファーガソンの次女であるユージェニー王女が、ポルトガルで第3子となる長女を出産した。王室の慣例であるロンドンを離れ、生活拠点であるリスボンでの出産を選んだことでも話題を呼んでいる。

現地へ駆けつけた母セーラと国内にとどまる父アンドルー元王子の対照的な境遇から、歴史的にも極めて珍しい国外出産の背景、王室との絶妙なスタンスまで。今回のハッピーなニュースにまつわる、押さえておきたい10のトピックを紐解く。

Courtesy of Instagram @princesseugenie

ロンドンではなくポルトガル・リスボンの病院で、第3子となる長女を出産

現地時間2026年8月3日午後6時20分、ユージェニー王女はポルトガルの首都リスボンにある病院で女児を出産した。バッキンガム宮殿の公式発表によると母子ともに健康で、赤ちゃんの体重は6ポンド9オンス(約2,976g)だったという。

夫妻の間にはすでに2021年2月生まれの長男オーガスト(5歳)と、2023年5月生まれの次男アーネスト(3歳)がおり、5人家族となった。

ユージェニー王女自身をはじめ、ベビーの兄2人も歴代ロイヤルが利用してきたロンドンの名門ポートランド病院で誕生している。しかし今回は、一家の生活拠点があるポルトガルの病院を出産地にセレクト。王室の伝統的なスタイルにとらわれないフレキシブルな選択として話題を呼んでいる。

Dave Benett / Getty Images

王位継承順位は第15位! 「プリンセス」の称号を持たない理由とは?

今回誕生したベビーは、英国王位継承順位の第15位に位置づけられた。これに伴い、チャールズ国王の弟であるエドワード王子が16位へ後退し、エドワード王子の子どもたちやアン王女一家を含め、後続のロイヤル全員の順位がひとつずつスライドすることになった。現在第12位であるユージェニー王女の後ろには、長男オーガスト(13位)、次男アーネスト(14位)、そして長女(15位)と、3人の子どもたちが誕生順に並ぶ形となる。

王位継承権を持ちながらも、彼女に「プリンセス」の称号や「殿下(HRH)」の敬称は与えられず、公的な呼称は一般市民と同じ「ミス・ブルックスバンク(Miss Brooksbank)」となる。これは1917年に国王ジョージ5世が定めた勅許状の規定によるもので、君主の称号や敬称が自動的に継承されるのは「君主の子」や「君主の男系孫(息子の血統)」に限られており、女性王族の子孫には自動付与されない決まりになっている。

ユージェニー王女自身はエリザベス女王の男系孫としてプリンセスの称号を保持しているが、民間出身の夫ジャック・ブルックスバンクとの間に生まれた子どもたちは、王族の称号を持たない民間人の身分となる。

Dave Benett / Getty Images

姉ベアトリス王女の娘は「伯爵令嬢」? 姉妹で異なる子どもの称号事情

英国王室の規定により、ユージェニー王女の子どもたちと同様、姉ベアトリス王女の娘たち(長女シエナ、次女アテナ)にも英国王室の公式なプリンセス称号は与えられない。しかし、同じ立場であるはずの従姉妹同士の間には、父親の出自に由来する決定的な違いが存在する。

ベアトリス王女の夫であるエドアルド・マペッリ・モッツィは、数世紀の歴史を誇るイタリア名門貴族(伯爵家)の直系子孫である。イタリア国内では貴族制度そのものは廃止されているものの、家系に伝わる爵位の継承権は現在も有効とされており、エドアルドの娘たちにはイタリア貴族の称号「コンテッサ(伯爵令嬢)」および「ノービレ・ドンナ(高貴な女性)」を名乗る権利が自動的に引き継がれる。 一方、ユージェニー王女の夫ジャック・ブルックスバンクは准男爵家の遠戚にあたるものの、爵位を持たない民間出身である。そのため、父親の身分がそのまま子どもの肩書に反映される欧州貴族のルールにより、イタリア貴族の称号を持つベアトリス王女の娘たちに対し、ユージェニー王女の子どもたちには称号がつかない仕組みとなっている。

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リラックスして過ごせる「二拠点生活」が決め手。ポルトガルでの出産を選んだ理由

ユージェニー王女夫妻がロンドンではなくポルトガルでの出産を決めた最大の理由は、一家の生活の基盤が現地にあるためだ。夫ジャックは米国の不動産実業家マイケル・メルドマン率いるディスカバリー・ランド・カンパニーに勤務しており、リスボン南部メリデスにある高級リゾート「コスタテラ・ゴルフ&オーシャン・クラブ」のマーケティング事業などを手がけている。この仕事に伴い、一家は2022年からロンドンのケンジントン宮殿内にあるアイビーコテージとポルトガルを行き来するデュアルライフを送っている。メリデス周辺はマドンナやアリシア・ヴィキャンデルらセレブも別荘を構える注目のリゾートエリアだ。

ユージェニー王女は過去にポッドキャスト番組で、「ポルトガルでは髪をお団子にして、トレーニングウェアのままスーパーに行っても誰も気にしない。それが本当に最高」と語っている。ロンドンでのメディアによるプレッシャーなどがなく、プライバシーが守られた穏やかな日常こそが、現地での出産を選んだ決め手と言えそうだ。

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英国外で産声をあげた、歴史的にも極めて珍しいロイヤルベビー

英国王位継承権を持つロイヤルが英国内ではなく外国で誕生することは、王室の長い歴史を振り返っても非常に珍しいこと。

近年の例としては、2021年6月に米カリフォルニア州サンタバーバラで誕生したヘンリー王子とメーガン妃の長女リリベット王女や、2013年8月に米ロサンゼルスで誕生したマイケル・オブ・ケント王子の長男フレデリック・ウィンザー卿の長女モード・ウィンザーがいる程度。

ユージェニー王女の長女は、英国外で生まれた史上3人目の現代ロイヤルとなった。

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名前は「アデレード・エリザベス・アニーナ」。エリザベス女王と英国&ポルトガルの歴史へオマージュを捧げて

誕生の公表当初、ユージェニー王女はインスタグラムでベビーのことを「Baby Girl Brooksbank」と呼び、長男オーガストの誕生時にも発表まで11日間を要したのと同様に、すぐには名前を明かしていなかった(写真は、妊娠公表時のものなので性別は明かさず「Baby Brooksbank」と記している)。

しかし出産からちょうど2週間が経過した現地時間8月17日、王女は自身のインスタグラムを更新し、ベビーのフルネームが「アデレード・エリザベス・アニーナ・ブルックスバンク(Adelaide Elizabeth Annina Brooksbank)」に決定したことを正式に発表した。

夫妻は長男オーガスト・フィリップ・ホークに祖父フィリップ殿下の名を、次男アーネスト・ジョージ・ロニーにジョージ5世(本名アーネスト・ジョージ)や親族の名を取り入れてきたが、長女の名にも3つの特別な意味が込められた。王女は投稿のなかで「過去と現在の愛する3人にちなみ、私たちが愛しホームと呼ぶ英国とポルトガル両国の歴史の一部を取り入れた」と明かしている。

Max Mumby/Indigo / Getty Images

ファーストネームの「アデレード(Adelaide)」は、19世紀の英国王ウィリアム4世の妻「アデレード王妃」にちなんだ由緒ある名だ。ユージェニー王女自身も2018年の結婚披露宴でアデレード王妃ゆかりのダイヤモンドブローチをヘアアクセサリーとして身につけた特別な縁を持つ。同時に、誕生の地であるポルトガルの歴史的人物「マリア・アデレード王女」に通じる名でもある。

第1ミドルネームの「エリザベス(Elizabeth)」は、2022年に逝去した祖母エリザベス女王への敬意を込めたもの。姉ベアトリス王女の娘たち(長女シエナ、次女アテナ)のミドルネームにも「エリザベス」が冠されている。

そして第2ミドルネームの「アニーナ(Annina)」は、「Anne(アン)」や「Anna(アンナ)」に由来するイタリア語の愛称(「小さなアン」「恩恵・恵み」を意味する)である。英国王室の伝統を守りながら、現在暮らすポルトガルのエッセンスをさりげなく取り入れた、夫妻らしい感性が光る名付けとなった。

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ファースト・ルックを飾ったのは、ギリシャ王太子妃の高級キッズウェアブランド

ユージェニー王女が自身のインスタグラムで公開したベビー初披露の写真で注目を集めたのは、ベビーがまとっていたペールピンクの愛らしいウェアである。

これは、ギリシャのマリー・シャンタル王太子妃が手がける高級キッズウェアブランド「Marie-Chantal(マリー・シャンタル)」のシグネチャーアイテム。「エンジェルウィング・ポワンテル・スリープスーツ」(55ポンド/約1万1,000円)だという。背中にあしらわれた繊細な天使の羽が特徴で、ハートと蝶が描かれたお揃いの帽子を合わせていた。

姉ベアトリス王女も2025年に誕生した次女アテナのお披露目に同ブランドを選んでおり、ロイヤル姉妹のお気に入りブランドとして注目を集めている。

Daniele Venturelli / Getty Images

祖母セーラ・ファーガソンはポルトガルへ直行し、現地で全力サポート

孫の誕生を受け、ユージェニー王女の母であるセーラ・ファーガソンはいち早くポルトガルへ飛び、王女夫妻の邸宅へ合流したという。セーラにとって今回誕生したベビーは、長女ベアトリス王女の子どもたちを含めて5人目の孫となる。

エプスタインファイルの公開以降、イギリス国内での過熱報道を避けるように公の場から姿を消し、直近ではオーストリアのスキーリゾートに滞在していたと報じられていたセーラ。しかし今回の出産を機に現地入りすると、誕生したベビーと対面を果たし、産後の王女を献身的にサポートしていると報じられている。

ポルトガルでは人目を避ける様子もなく、地元のレストランに顔を出して王女夫妻とディナーを楽しむ姿も目撃されており、メディアの喧騒から離れた海辺のリゾートで家族水入らずの穏やかな時間を過ごしているようだ。

Pool / Getty Images

英国にとどまる祖父アンドルー元王子。生まれたばかりの孫との対面は叶いそうにない

祖母セーラ・ファーガソンがいち早くポルトガルへ駆けつけて孫との初対面を果たした一方、祖父であるアンドルー元王子は英国内にとどまっており、誕生したベビーや娘一家と対面する目処は立っていないという。

長年暮らしたウィンザーの邸宅ロイヤルロッジを退去したアンドルーは、現在サンドリンガム地所内のマーシュファームへ拠点を移し、事実上の隠遁生活を送っている。一連のスキャンダル以降、公的な立場を失ったアンドルーと家族との関係性にも変化が生じている。王室関係者によると、世論の厳しい視線から自らの家庭と生活を守るため、ユージェニー王女や姉ベアトリス王女、そしてそれぞれの夫たちも父アンドルーとは慎重に距離を置いているという。

パパラッチの過熱報道を避ける配慮に加え、そうした家族関係の変化もあり、アンドルーがポルトガルへ渡航して孫を抱く日は当面訪れそうにない。

Getty Images

ヘンリー王子&メーガン妃夫妻とは対照的!? 王室と“つかず離れず”の絶妙なバランスを築くユージェニー王女夫妻

今回のポルトガルでの出産を機に注目を集めているのが、ユージェニー王女が築いてきた王室との絶妙な距離感である。

かつてヘンリー王子とメーガン妃が目指しながらも叶わなかった、「王室の内と外にそれぞれ片足を置く生き方(One foot in, one foot out)」を、彼女は現実のものにしていると言える。

王室批判を展開して関係に深い亀裂を生んだヘンリー王子夫妻とは異なり、ユージェニー王女はチャールズ国王をはじめとするロイヤルメンバーとの良好な関係を保ち続けている。今回の妊娠や出産もバッキンガム宮殿を通じて正式に発表し、ロイヤルとしての礼儀を重んじつつ、私生活ではメディアの視線を避けてポルトガルでのびのびと暮らす...。王室の枠組みと衝突することなく、自分たちの自由な日常を守る彼女のスタイルは、現代のロイヤルにおけるひとつの自然体な生き方として注目を集めている。

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