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「歯を白くしたい」海外通販でホワイトニング剤を購入した40代女性→翌朝、歯に痛みが走り…医師から告げられた“驚きの原因”

  • 2026.9.11
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。歯科医師の鷹巣多紀です。

写真に写った歯の色が気になり、「大事なイベントまでには歯を白くしたい」と思ったことはありませんか。

ホワイトニングは、薬剤を長く触れさせても、その分早く白くなるとは限りません。使う前の口の状態と、薬剤の濃度や使用時間を確認する必要があります。

「あと少し」が翌朝の痛みに

40代のAさんは、美容特集を見たことをきっかけに、海外通販で歯のホワイトニング剤を購入しました。商品ページの写真を見て、「説明より長く使えば、結果も早く出るのでは」と考えたといいます。

初めて使った夜、決められた時間が過ぎても薬剤を外さず、そのまま長く歯へ触れさせました。途中で歯茎がピリピリしましたが、「効いている証拠かもしれない」と続けてしまいます。

翌朝、冷たい水を口に含むと前歯へ鋭い痛みが走りました。鏡を見ると、薬剤が触れた歯茎の一部が白っぽく、食事のときにもヒリヒリします。

Aさんは再使用せず、製品の箱と説明書、購入ページの画面を持って歯医者を受診しました。

虫歯や歯のひびがないかを確認したうえで、「規定時間を超えて長くつけたため、薬剤の漂白成分が歯茎に刺激を与え、知覚過敏が出ている」と判明。まずは使用を中止し、歯茎の回復を待つことになりました。

長くつけても、早く白くなるとは限らない

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

漂白作用のある過酸化物を使うホワイトニング剤では、一時的に歯がしみたり、歯茎が刺激を受けたりする場合があります。高い濃度ほど知覚過敏が起こりやすい傾向が示されていますが、接触時間、使用回数、歯の状態、トレーからの薬剤の漏れなども無関係ではありません。

ある研究では、接触時間を短くすると知覚過敏が減る一方、色の変化にも差が出る可能性が報告されています。つまり、自己判断で時間を延ばすのではなく、製品ごとに定められた条件を守ることが前提です。

また、歯が暗く見える原因は表面の着色だけではありません。虫歯、古い詰め物、過去の外傷による歯の内部の変化などでは、必要な対応が異なります。白くする前に口の中を調べる意味は、ここにあるのです。

海外通販品と歯医者で扱う薬剤の違い

過酸化物を含む歯面漂白材は、日本では未承認の医薬品・医療機器に該当するものが多く、安全性や品質が日本国内の基準で確認されていません。

個人輸入で購入できる場合であっても、医師や歯科医師の管理なしで使用することは強い副作用のリスクを伴います。歯医者で患者様が自宅用の薬剤を受け取る方法もありますが、これは「歯科医師だけが薬剤を使う」という意味ではありません。

虫歯や歯茎の状態を事前に診査し、歯科医師の適切な管理と説明のもとで使う点が、自己判断で購入・使用することとは大きく異なるのです。

症状が出たら、再使用しない

使用後に歯がしみる、歯茎が白っぽい、赤い、痛むといった変化が出たら、使用を中止し、口を水ですすぎます。

Aさんのように説明を超えて使い、翌朝も歯と歯茎が痛む場合は、追加使用せず歯医者へ連絡し、受診時期を確認してください。強い痛み、何もしなくても続く痛み、ただれ・腫れ、飲食への支障も伝えます。

受診時は、①製品と外箱、②成分名と濃度、③説明書、④使用した時間と回数、⑤症状が始まった時刻、⑥購入ページや歯茎の写真、⑦飲み込んだかを伝えます。成分が読めない場合も、容器を捨てずに持参しましょう。

白さを急ぐ前に、薬剤と歯の状態を確かめる

Aさんは海外通販品の再使用をやめ、歯の色の原因と口の状態を確認してから、選べる方法を整理し直しました。

ホワイトニング後の痛みを「効いている途中」と決めつけるのは禁物です。濃度と使用時間を自己判断で変えず、異変があれば製品情報と使用経過を歯医者へ伝えることが、次の判断につながります。


執筆・監修:鷹巣 多紀
大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。
歯科医師ママkiki|note: https://share.google/uUYsDiSMnkNKZCrOw X: https://x.com/kikimama0405 

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