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「知らずのうちに負担をかけている」管理栄養士が警告。実は『膵臓がん』のリスクを高める…気をつけるべき「飲み物」とは?

  • 2026.10.5
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

早期発見が難しく、見つかったときには進行していることも少なくないと言われる「膵臓(すいぞう)がん」。日頃からリスクをできるだけ減らすために、私たちはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

「特定の食べ物や飲み物が直接膵臓がんを引き起こすわけではない」としながらも、実は私たちが日常的に何気なく口にしている「ある飲み物」が、気づかないうちに膵臓に負担をかけている可能性があります。

普段、甘いものを控えているつもりでも、知らず知らずのうちにリスクを高める習慣を続けてしまっているかもしれません。今回は、管理栄養士の工藤まりえさんに、膵臓への負担を減らすための賢い飲み物の選び方と、今日から実践できる具体的な対策について詳しくお話を伺いました。

「これを飲んだからがんになる」わけではない?膵臓がんと飲み物の意外な関係

---膵臓がんは見つかりにくく進行しやすいと聞きます。日頃の食事や飲み物が、どのようにリスクに関係しているのでしょうか?

工藤まりえさん:

「膵臓がんのリスクを高めるものとしては、喫煙や飲酒、肥満、糖尿病、慢性膵炎などが知られています。ただ、『これを食べたから、これを飲んだから膵臓がんになる』という単純なものではありません。いくつかの要因が重なって、長い時間をかけてリスクが高まっていくと考えられています。

特定の食べ物や飲み物が、直接膵臓がんを引き起こすことが分かっているわけではありませんが、普段何気なく手に取っている飲み物の中でも、特に糖分の多い飲み物を習慣的に飲んでいると、気づかないうちに糖分やカロリーをとりすぎてしまうことがあります。それが体重の増加や血糖値の乱高下、いわゆる血糖スパイクを起こすことにつながり、インスリンの過剰分泌や糖尿病など、膵臓がんのリスクに関係する状態を招いてしまうということがあります。

飲み物は食事と違って、満腹感を得にくいのもポイントです。『毎日少しずつ』のつもりでも、積み重なると大きな差になります。膵臓がんを予防するために特定の飲み物を極端に恐れるというより、まずは普段の飲み物から余分な糖分やカロリーをとっていないか、見直してみることが大切ですね。」

微糖でも砂糖〇本分?缶コーヒーやジュースに潜む「無意識の糖分」

---「甘いものはあまり食べない」という人でも、飲み物から糖分をとりすぎていることがあるのでしょうか?

工藤まりえさん:

「普段、甘いものはあまり食べないと思っている方でも、缶コーヒーやジュース、清涼飲料水などを日常的に飲んでいることがあります。こうした飲み物には、思っている以上に糖分が含まれています。

たとえば、普通の加糖缶コーヒーは、1本で糖類10gを超えるものも珍しくありません。微糖でも4~7g程度含む商品があります。1本が3g程度のスティックシュガーに置き換えると、微糖でも約1~2本分、加糖タイプなら4本分以上になることもあります。そう考えると、缶コーヒーに含まれる糖分の量がどれほどかを実感していただけるかと思います。

液体に溶けた糖分は吸収されやすく、短時間に多くとると血糖値が急上昇します。血糖値が上がると、それを下げるために膵臓からインスリンが出ます。甘い飲み物を習慣的に飲んで、血糖値が上がる機会が何度も続けば、膵臓はそのたびにインスリンを作って働かせることになります。こうした習慣を長く続けた結果、体重が増えたり、インスリンが効きにくい状態になったりすると、糖尿病につながることがあります。糖尿病は膵臓がんのリスク要因の一つとして知られています。

つまり、糖分そのものが絶対的な悪なのではなく、甘い飲み物を『習慣的』にとることが、体重増加や血糖値のコントロールの乱れにつながり、結果として膵臓に負担をかけてしまうのです。」

今日からできる!膵臓をいたわる「無糖ルール」と手軽な工夫

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---日常の飲み物から糖分を減らしていくために、どのような工夫をすれば無理なく続けられるでしょうか?

工藤まりえさん:

「毎日の飲み物は、食事ほど意識して選んでいないことが多いのではないでしょうか。『いつもの缶コーヒー』『喉が渇いたからジュース』など、無意識のうちに選んでいることも少なくありません。でも、飲み物に含まれる糖は、食べ物からとる糖に比べて体に吸収されやすく、血糖値のコントロールにも影響しやすいんです。

そこでまず意識したいのが、『飲み物は基本的に無糖』と決めておくこと。食事のときは水や無糖のお茶、水分補給には水か麦茶と決めてしまいましょう。夏場や激しい運動をした後以外、水分補給は水か麦茶で十分です。

ただ、甘い飲み物を日常的に取り入れていた方がすぐにやめるのは難しいものです。

そういった場合には、カフェオレなら、市販品よりも自分で作った方が糖分の量を調整できるのでおすすめです。牛乳以外にも、豆乳やアーモンドミルクなどを使うと、風味が変わって糖分の量を控えめにできますよ。

大切なのは、甘い飲み物を完全に禁止することではありません。『普段の飲み物は無糖』『甘い飲み物は楽しみとして、自分で作って飲む』とルールを決めておくこと。毎回その場で考えなくてもよくなるので、無意識のうちに糖分をとりすぎてしまうことも防ぎやすくなりますよ。」

「普段は無糖」を新ルールに!無理のない選択で膵臓の健康を守る

無意識のうちに飲んでいる缶コーヒーや清涼飲料水の糖分は、急速に体内へ吸収され、血糖スパイクやインスリンの過剰分泌を通じて膵臓へ負担をかけます。

甘い飲み物を完全に断つ必要はありませんが、「日常の水分補給は無糖(水や麦茶)」を基本にし、甘い飲み物は楽しみとして量を調節しながら取り入れる「マイルール」を作ることが大切です。

無理のない飲み物選びの習慣から、将来的な糖尿病や膵臓がんのリスクを減らし、大切な膵臓を労わっていきましょう。


監修者:工藤まりえ
大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。

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