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『腎臓がんになりやすい人』には“共通点”があった。泌尿器科医が明かす、当てはまったら要注意な「3つの特徴」とは?

  • 2026.10.2
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

腎臓がんは、初期には自覚症状がほとんど現れないことで知られています。「腰が痛む」「お腹にしこりを感じる」といったわかりやすい異変が出るのは、実はかなり進行してからであることが多いのです。

では、私たちはどうやって腎臓がんのサインに気づけばよいのでしょうか? また、見逃してしまいがちな「体に現れる微かな変化」とはどのようなものなのでしょうか。

今回は、腎臓がんの知られざるリスクや、一見「治った」と勘違いしやすい危険なサインについて、専門家である小内友紀子先生にお話を伺いました。この記事を読めば、あなたの体からの重要なサインに気づけるかもしれません。

なぜ初期には気づけない? 腎臓がんのリスクと隠れた性質

---腎臓がんになりやすい人の特徴や、初期段階でなかなか症状が現れない理由について教えてください。

小内友紀子さん:

「腎臓がんのリスクを高める生活習慣として、はっきりわかっているのは喫煙、肥満、高血圧の3つです。
体質や背景の要因としては年齢(50~70代に多い)、長期間の血液透析(腎臓にのう胞ができやすくなる)、フォン・ヒッペル・リンドウ病などの遺伝性の病気、家族歴などがあります。

腎臓がんの初期に症状が出にくいのは、腎臓の位置と働き方に理由があります。腎臓は背中側の深いところにあって脂肪に包まれているため、腫瘍が大きくなっても周りを圧迫しにくく、外から触れることもできません。また、腎臓は痛みを感じにくい臓器です。さらに、片方の腎臓の働きが落ちても、もう片方が補うので、血液検査の値も変わりにくいのです。

『血尿・脇腹の痛み・しこり』という典型的な3つの症状がそろうのは一部の人だけで、そろった時にはすでに進行していることが多いといわれます。現在では、半数以上が健康診断の超音波検査や、ほかの病気で受けたCT検査で偶然見つかっています。」

一度消えても油断は禁物! 血尿に隠された落とし穴と放置の危険性

---「血尿が出てもすぐに出なくなったから大丈夫」と放置してしまう人もいるようですが、これにはどのようなリスクがあるのでしょうか?

小内友紀子さん:

「腎臓がんの血尿は、腫瘍から出血したときにだけ現れます。出血が止まれば尿の色は元に戻るため、『治った』と思い込みやすいのが落とし穴です。がんが消えたわけではなく、見えないところで大きくなり続けています。

放置している間にがんが進むと、腎臓の静脈や大静脈に入り込んだり、肺や骨に転移したりすることがあります。4cm以下の小さいうちに見つかれば、腫瘍の部分だけを切除して機能を残せることも多く、経過も良好です。発見が遅れるほど、治療の選択肢は狭まります。

また、痛みを伴わない血尿は、膀胱がんや腎盂・尿管がんのサインであることもあります。一度でも見られたら、放置してよい血尿はないと考えてください。」

明日からできるセルフチェック! 命を守る5つの健康習慣

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---早期発見のために、私たちが日常生活で意識できることや、具体的なチェック方法があれば教えてください。

小内友紀子さん:

「ご自身の体を守るために、以下の5つのポイントを意識してください。

  1. 流す前に尿の色を見る:便器の水の色は、明るい照明の下のほうが判断しやすくなります。ピンク、赤、コーラ色、茶色っぽい尿が出ていないか確認しましょう。
  2. 一度でも異常があれば記録する:日付を書き留め、可能ならスマートフォンで写真を撮っておくと、受診の際に役立ちます。次の尿で元に戻っていても、そのままにしないことが大切です。
  3. ほかの原因と区別する:生理中や生理の前後、ビーツなど色の濃い食べ物、ビタミン剤など、一部の薬でも尿が赤く見えることがあります。思い当たる原因がない場合は、泌尿器科を受診してください。
  4. 体調の変化もあわせて見る:片側の脇腹や背中の鈍い痛みが続く、原因のわからない体重減少や微熱、だるさが続く、といった変化にも注意しましょう。
  5. 健診の結果を見直す:健康診断で『尿潜血』を指摘されたら、自覚症状がなくても受診してください。年1回の腹部超音波検査も、早期発見に役立ちます。」

「一時的な血尿」を見逃さず、日頃のセルフチェックと健診の活用を

初期症状が出にくい腎臓がんですが、無症状のうちに見つけることや、小さな異変を見逃さないことで早期治療につなげることができます。

特に注意が必要なのは、自然と消えてしまう「一時的な血尿」です。自己判断で「治った」と思い込まず、一度でも尿の色に違和感を覚えたら、すぐに泌尿器科を受診しましょう。

日頃の排尿チェックと年1回の健康診断(腹部超音波検査や尿潜血検査)を賢く活用し、大切な体と健康な未来を守っていきましょう。


監修者:小内友紀子
公益財団法人ときわ会 常磐病院 泌尿器科 診療副部長、東京女子医科大学病院 泌尿器科 講師、医師、医学博士 女性泌尿器科医師として、普段は女性によくある尿もれから、男性の前立腺癌をはじめとする泌尿器科領域の癌診療まで診療しております。 【資格】医師 / 医学博士 / 泌尿器科専門医・指導医 / 透析医学会専門医・指導医 / 排尿機能学会専門医

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