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「息子の大学費のため…」“500万円の終身保険”を解約しようとした40代父、返戻金を確認して判明した“61万円”の大誤算

  • 2026.9.8
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。

「終身保険」には、万が一のときの保障を確保しながら、将来的にこれまで払い込んだ保険料が増えて戻るなど、貯蓄性を備えた商品もあります。教育資金や老後資金の積み立て代わりとして活用されることも多い一方で、押さえておきたい注意点も。

今回は、終身保険を貯蓄代わりに契約したものの、解約時に後悔することとなった男性の事例を紹介します。

「終身保険を貯蓄代わりに」毎月1万5,600円を払い込んでいた男性

35歳男性・Aさん(仮名)は、貯蓄代わりとして終身保険を契約することにしました。

Aさんが選択したのは、死亡時の保障が500万円のプランです。

保険料は毎月1万5,600円。解約時に払い戻される「解約返戻金」が徐々に増えていき、15年間の保険料払込期間を満了すると、その後の解約返戻金はこれまで払込んだ保険料を上回ります。

つまり、保険料払込期間が満了するまでに中途解約した場合は解約返戻金が払い込み済みの保険料よりも少なく、いわゆる「元本割れ」の状態に。

さらに、Aさんが契約したのは「低解約返戻金型プラン」。

保険料払込期間を終えるまでの解約返戻金を通常よりもさらに低く設定することで、毎月の保険料を安く抑えたプランです。

「15年間の払込期間を満了するまでは、解約時に元本割れしてしまうことは理解していました。ただ、当時は解約するつもりもなかったので、問題ないかなと思っていたんです」

Aさんはそう振り返ります。

「13年払ったから大丈夫」子どもの大学進学費用のため中途解約を試みるも…

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

13年後、Aさんの息子が晴れて第一志望の私立大学に合格しました。

しかし、下宿をともなう進学で想像以上にお金がかかる現実。奨学金はできれば借りたくない…と考えていたところ、終身保険の存在を思い出したそうです。

「払込期間の満了前ではありましたが、とはいえもう13年が経過している。返戻率は徐々に上がっていくので、たった2年の差ならこれまで支払った分のほとんどが戻ってくると思っていました」

Aさんがこれまで払い込んだ保険料は、合計で243万円ほど。

契約者専用のページから解約返戻金を調べたところ、まさかの数字が目に飛び込んできました。

「今の時点で中途解約した場合、払込保険料約243万円に対して、75%の約182万円しか戻らないという結果でした。あと2年間保険料を支払い続けて払込期間を終えた後は、返戻率が大きく上昇して112%まで上がるそうです。中途解約の可能性を考えず、解約時の返戻率をしっかり確認していなかったことを後悔しました」

結局、Aさんは両親からお金を借りる形で子どもの大学進学費用を用意したそうです。

終身保険は「解約時の扱い」にも注目

Aさんが契約したような貯蓄性を備えた終身保険には、将来的に払込保険料を上回る解約返戻金を受け取れるというメリットがあります。

しかし、保険料の払込期間中に中途解約した場合、解約返戻金がこれまで支払ってきた保険料を大きく下回る可能性も。

特に今回のような「低解約返戻金型」の商品では、払込期間の満了直前であっても、返戻率が80%未満となるケースも珍しくありません。

基本的には払込期間満了まで解約の必要がない余裕資金で活用するのが望ましいですが、思わぬ支出が発生することもあるでしょう。

「長く加入していれば解約してもそれなりの金額が戻ってくるだろう」と考えるのではなく、契約前に中途解約時の返戻率について細かく確認しておきましょう。

※保険料や保険料払込期間、解約返戻金の額・返戻率、低解約返戻金期間、保障内容などは、保険商品や契約内容によって異なります


監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

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