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「当面使う予定もないし」700万円で“固定5年の国債”を買った60代女性→3ヶ月後、待ち受けていた事態に“肩を落としたワケ”

  • 2026.9.7
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

最近では市場金利の上昇に伴い、個人向け国債の金利も高くなっています。たとえば「固定金利・5年」に着目すると、2024年1月募集分では0.18%でしたが、2026年9月募集分は2.24%に。

しかし、数年かけて徐々に上がっていく金利を見ると、「一体いつ買えばいいの?」の疑問に思う人もいるでしょう。今回は、金利に魅力を感じて国債を購入したものの、後に“購入の仕方”で後悔することとなった女性の事例を紹介します。

「国債金利が上がっている」固定5年を700万円購入した女性

60代の女性・Aさん(仮名)は、金利上昇についてのニュースを目にしたことをきっかけに、国債の購入を検討していました。

当時の金利は、固定金利・5年で1.79%。

700万円購入した場合、5年間の利息の合計は税引き後で約49万9000円となる試算でした。

「国債の金利がこんなに上がっているなんて思わず、すごく驚きました。1年間は中途換金できないそうですが、当面使う予定もないし問題ないなと。どうせならメリットを最大限得られるように、余裕資金700万円を全額使いました。元本割れすることもないですし、5年間で約50万円も増えるなんて本当にありがたいです」

しかしその後、Aさんはこの購入方法を後悔することになります。

購入後もどんどん上がり続ける金利…

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

市場金利の上昇トレンドが続く中、Aさんが国債を購入した翌月も「固定5年」の金利がアップ。

そして3ヶ月後には、購入当時1.79%の金利が1.95%まで上がっていました。

「たった3ヶ月でこんなに上がるなんて…」

試算したところ、1.95%で700万円購入していたら、5年間の利息の合計は約54万4000円でした。

Aさんが購入した3ヶ月前と比べると、4万5000円ほど利息が増える計算です。

「仮にこのまま金利が上がり続けたら、この差はもっと広がりますよね。せめて700万円全額ではなく、半分は今後金利が上がってから購入する…というようにタイミングを分ければよかったと思っています」

Aさんは肩を落とされていました。

金利上昇時は「分散して買う」のも1つの方法

金利の上昇時、国債を「いつ購入するか?」は判断に迷うところです。

購入を急いでその後の金利上昇の恩恵を受けられないのももったいない一方で、待ち続けることは運用機会の損失にもつながります。

たとえば300万円の元手がある場合、「100万円ずつ3回に分けて購入」のように、金利の動向をチェックしながらタイミングを分けるのもよいでしょう。

また、個人向け国債には以下の3種類があります。

  • 固定金利・3年
  • 固定金利・5年
  • 変動金利・10年

固定金利は購入時の金利が満期まで続きますが、変動金利は半年ごとに金利が見直されます。

金利上昇中は「変動10年」を保有して恩恵を受けながら動向を見極め、市場金利が下がり始めたタイミングで「固定5年または3年」への乗り換えを検討し、できるだけ高い金利水準をロックするのも1つです。

とはいえ、金利の動きを予測するのは簡単ではありません。

「そもそもいつまで使わずに置いておける資金なのか」という点も考慮しながら、ご自身の考え方にあった運用方法を探してみてください。


※個人向け国債は、原則として発行後1年間は中途換金できません。また、中途換金時は直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685(税引後相当額)が差し引かれます

監修・執筆:元銀行員・ikebu
元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

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