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母が老人ホームに入居→実家を空き家にした50代娘。雨漏りで保険会社に連絡すると…告げられた“驚きの事実”に「知らなかった…」

  • 2026.9.25
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関でマネージャーを務めながら、家計のご相談に日々向き合っている中川です。

今回ご紹介するのは、母親の施設入居で実家が空き家になった50代のAさんの体験談です。

「火災保険に入っているから、修理費は出るはず」

そう思っていたAさんでしたが、保険会社から住まいの状況を尋ねられます。家を空けたときに必要な連絡についてご紹介します。

母が施設に入り、実家は空き家になった

Aさん(50代女性)の母は、2年前に有料老人ホームへ入居しました。

築35年の実家は、そのまま残しました。母の荷物も置いたままです。Aさんは車で40分の距離に住んでおり、月に一度ほど、郵便物を取りに行っていました。

火災保険は、父が生前にかけたものを引き継いでいます。保険料は年1万2,000円ほどで、口座から引き落とされていました。

「家はそのままなのだから、保険もそのままでいい」

Aさんは、そう思っていました。

台風のあと、保険会社からの質問

9月の台風で、実家の屋根瓦が飛び、雨漏りが起きました。修理の見積もりは85万円です。

Aさんは保険会社に連絡しました。担当者は状況を聞き取ったあと、こう尋ねました。

「失礼ですが、こちらのお住まいには、今どなたかお住まいでしょうか」

Aさんは、母が2年前から施設にいることを伝えました。

「その点を、まだご連絡いただいていないようです」

火災保険では、人が住まなくなった建物は、住まいとしての契約のままでは続けられない場合があります。店舗や事務所と同じ区分に変わることもあれば、引き受け自体が難しくなることもあります。

どの扱いになるかは、建物の状態や、保険会社ごとの基準によって異なります。家財が置かれたままか、定期的に手入れをしているか、といった点が見られます。

「知らせる義務」があった

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

担当者の説明は続きました。

契約のあとに建物の使い方が変わったときは、保険会社に知らせる必要がある。これを怠ると、契約を解除されたり、保険金が支払われなかったりすることがあるとのことでした。

「そんな契約になっていたとは、知らなかった…」

もっとも、伝えていなかったことと今回の被害との間に関係がなければ、保険金が支払われる場合もあります。判断は契約の内容によります。

Aさんの場合は、保険会社と相談のうえで契約の内容を見直し、今回の雨漏りについては保険金が支払われました。一方、その後の保険料は年2万8,000円ほどに上がりました。

「連絡していれば、こんなに心配せずに済んだのですね」

家財の補償も、同じように見直しが必要でした。母の家具や衣類が残っていましたが、人が住んでいない建物では、家財の補償を続けられない場合があります。

もうひとつ、担当者はこう付け加えました。

「地震保険は、住まいとして使われている建物が対象です。空き家でも、いつでも住める状態であれば対象になり得ますが、個別のご確認が必要です」

家を空けたら、まず保険証券を開く

空き家は、傷みに気づくのが遅れがちです。雨漏りを長く放置すると、原因が経年の劣化と判断され、補償の対象から外れることもあります。

親が施設に入ったとき、あるいは長く入院したときに、家族が確かめたいことは3つです。

火災保険の契約がどうなっているか。保険会社に住まいの状況を伝えたか。定期的に家の中を見に行けるか。

自分で見に行くのが難しい場合は、民間の空き家管理サービスや、地域のシルバー人材センターに見回りを頼む方法もあります。月1回の見回りで数千円ほどが目安です。

見に行くときは、雨漏りの跡、郵便受け、水道やガスの元栓、庭木の伸び具合を見ておくと、傷みに早く気づけます。

保険証券は、契約者の家に置かれたままのことが多いものです。まずはその1枚を探すところから始めてみてください。

親の家を長く空けることになったときは、鍵を預かるだけでなく、保険の内容や家の状態も一緒に確認しておくと安心です。


執筆・監修:中川 佳人

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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