1. トップ
  2. ビジネス・マネー
  3. 年収600万円の30代男性→4,000万円の住宅ローンを申し込むも“審査落ち”。保証会社に確認すると…発覚した“予想外の原因”とは?

年収600万円の30代男性→4,000万円の住宅ローンを申し込むも“審査落ち”。保証会社に確認すると…発覚した“予想外の原因”とは?

  • 2026.10.16
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは!ライターのFPととです。

住宅ローンの検討を始めるとき、多くの方が「自分の年収でいくら借りられるか」「勤続年数は足りているか」といった属性を気にされるのではないでしょうか。しかし、年収や勤務先がどんなに優良であっても、たった一つの「うっかり」で審査に落ちてしまうケースが存在します。

今回は、元銀行員である筆者が個人ローン専用支店時代に体験した「年収600万円の男性が住宅ローン審査で否決となった実例」をご紹介します。「たかが少額のキャッシング」「数回の支払い遅れ」がなぜ一生に一度の買い物を阻んでしまうのか、住宅ローンを検討中の方に知っておいてほしい信用情報のリアルをお伝えします。

※本記事で紹介する事例は、プライバシー保護および守秘義務に配慮し、実際の案件をもとに個人や取引先が特定されないよう一部の設定や数値を変更しています。

激戦区の店舗に持ち込まれた「優良案件」

個人ローン専用支店で働いていた当時、私が勤務していた店舗は他行もこぞって出店する激戦区にありました。ハウスメーカー様から持ち込まれる案件の中には「審査のハードルが高い案件」も少なくありませんでした。

そんな中、ある提携先を経由して、30代の会社員男性(年収600万円前後)の住宅ローン案件が持ち込まれました。ご希望の借入金額は約4,000万円。ご本人の属性や勤務先の規模、返済負担率の計算上も十分に承認の可能性がある、一見すると申し分のない案件に見えました。

発覚したリスクと「否決」の審査結果

しかし、支店の端末で個人信用情報を照会したところ、「他社での借入や遅延の可能性」を示す簡易的なフラグが確認されたのです。当時は支店の照会端末だけでは詳細な返済履歴まで把握できなかったため、より詳しい状況を確認すべく、提携している保証会社へ事前の審査依頼をすることになりました。

後日、保証会社から戻ってきた審査結果は……「否決」でした。

保証会社へ詳しい内容を確認すると、事前の申し込み書類には記載のなかった「クレジットカードでのキャッシング利用残高」が数十万円程度残っており、さらにその返済において「過去に数か月遅れて支払った履歴」が残っていたことが判明したのです。

なぜ「少額の遅延」が重視されるのか

undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

お客様ご本人からすれば、「たかが30万円程度のキャッシングだし、うっかり数回遅れただけだから大丈夫だろう」という感覚だったのかもしれません。しかし、銀行や保証会社の審査においては、この「たかが30万円」が大きな命取りとなります。

他社での借入がある場合、毎月の返済額が住宅ローンの返済比率に算入されるため、借入限度額が大幅に下がってしまいます。さらに「期日通りに返済されなかった」という履歴は、金額の多寡にかかわらず「約束通りのご返済が難しいお客様」という信用上の厳しい判断につながってしまうのです。

ハウスメーカーの担当者様へ否決の旨をお伝えした際、電話口で非常に落胆されていたのが印象に残っています。

元銀行員として伝えたい「事前確認」の重要性

住宅ローンの審査では、ご本人が「これくらいなら問題ないだろう」と軽視されている少額のカード利用や、過去のうっかりしたご返済の遅れが、一生に一度の大きな買い物を阻む原因になってしまうことがあります。

私自身も現在、住宅ローンを組みながら3人の子どもを育てる当事者ですが、大きなローンを検討される際には、ご自身のクレジットカードの整理や事前の利用状況の確認がいかに大切かを、元銀行員の視点からも痛感しています。

これから大きなローンを組む予定のある方は、ぜひ一度ご自身のクレジットカードやローン利用状況を見直してみてください。


執筆:FPとと
元地方銀行員。個人ローン専用支店等に7年勤務し、住宅ローンの相談受付や審査稟議書類の作成、実行業務などを担当。現在は3児の父として住宅ローン返済や家計管理に向き合いながら、FP2級の知識をもとにWebライティングに挑戦中。

の記事をもっとみる

注目コンテンツ