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「変わらず元気です」年賀状だけの付き合いだった伯母。だが、知らない女性からの電話で思わず後悔したワケ

  • 2026.8.17
「変わらず元気です」年賀状だけの付き合いだった伯母。だが、知らない女性からの電話で思わず後悔したワケ

年賀状だけが、伯母との細い縁だった

父には姉がいる。

私にとっては伯母にあたるが、県外の伯母とはもう10年近く顔を合わせていなかった。

それでも、年賀状だけは毎年届いていた。

丸みのある字で、はがきの隅には決まって短い言葉が添えられていた。

「変わらず元気です」

父に見せると、「元気にしとるなら、それでええ」と笑った。

頻繁に電話をするわけでも、訪ねていくわけでもない。

それでも元日に伯母の字を見ることで、私たちはどこか安心していたのだと思う。

ところが、ある年から年賀状が返ってこなくなった。宛先不明で戻ってくるわけではない。

ただ返事だけが来ない。次の年も届かず、気づけば2年が過ぎていた。

もちろん気にはなっていた。ただ、その頃は父が体調を崩し、通院や入退院が続いていた。

県外まで様子を見に行く余裕もなく、「父が落ち着いたら、一度顔を見に行こう」と話しているうちに時間だけが過ぎていった。

伯母の危篤を知らせたのは、知らない女性だった

ある平日の昼、見覚えのない番号から電話がかかってきた。

「○○さんのご親族の方でしょうか。いま危篤の状態です」

聞こえてきたのは、伯母の名前だった。

電話をくれた女性は、伯母の近所に住んでいる人だという。

伯母が持っていた年賀状や連絡先をたどり、私たちの番号を見つけたのだそうだ。

父はそのときすぐに動ける状態ではなかったため、私は代わりに急いで伯母のもとへ向かった。

病室に着いたときには、伯母はもう言葉を交わせる状態ではなかった。枕元には一人の女性が立っていた。電話をくれた人だった。

「ここ2年ほど、買い物や病院の付き添いなど、できる範囲でお手伝いしていました」

私は驚いた。

年賀状が途絶えてからの2年間、伯母のそばには、私たち親族が知らない生活があったのだ。

女性によると、伯母は体調が悪くなる前から、自分に何かあったときのことを考えていたという。

財産についても専門家に相談し、自分の意思を遺言書に残していたそうだ。

伯母はその後、亡くなった。

手続きは、生前に伯母が決めていた内容に沿って進んだ。

私たちが知らない間に準備されていたことばかりで、すでに必要なことは整えられていた。

電話をくれた女性に腹が立ったわけではない。むしろ、私たちがそばにいなかった2年間、伯母を気にかけてくれる人がいたことには感謝している。

それでも、年賀状が初めて途絶えた正月のことを今でも思い出す。

あのとき一本でも電話をかけていたら、伯母ともう一度話せていたかもしれない。

年賀状が届くことを「元気な証拠」と思っていた私たちは、それが届かなくなった意味を、もっと真剣に考えるべきだったのだと思う。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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