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迫真の演技をじっくり観たい!女優の名演が心に響く最近の話題作3選

  • 2026.8.17

『ソング・サング・ブルー』
© 2026 Universal Studios. All Rights Reserved.


映画を観る醍醐味のひとつは、俳優たちの素晴らしい演技に触れること。何かが憑依したかのような表情や、本職の歌手顔負けのパフォーマンスを見ると、心が震えるものです。今回は、そんな名演に出合える映画に注目。数あるなかから50代女性読者がじっくり鑑賞するのにふさわしい内容で、この8月~9月にかけてブルーレイが発売される新しい作品を選びました。いずれも主演女優は2026年アカデミー賞主演女優賞の候補者で(一人は最優秀賞を受賞)、演技力はお墨付き。映画館で見逃した人は、この機会に三者三様の名演を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ケイト・ハドソンの弾ける笑顔と歌声に惚れる! ある夫婦の実話を映画化 『ソング・サング・ブルー』

『ソング・サング・ブルー』© 2026 Universal Studios. All Rights Reserved.

ヒュー・ジャックマンとケイト・ハドソンが共演した本作は、ニール・ダイアモンドのコピーバンド「ライトニング&サンダー」として活動していたマイクとクレア夫妻の実話にもとづく物語。ヒュー・ジャックマンは『グレイテスト・ショーマン』などでも歌の上手さは知られていますが、本作でのケイト・ハドソンのパワフルな歌声には驚きました。

『ソング・サング・ブルー』© 2026 Universal Studios. All Rights Reserved.

ケイト・ハドソンといえば、デビュー当時はゴールディ・ホーンの娘として紹介されることが多く、『あの頃ペニー・レインと』(2000年)ではバンドのグルーピーでメンバーと恋仲になる少女を演じ、ゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞。筆者はあの映画が好きで、彼女の天真爛漫で傷つきやすそうな笑顔がとても魅力的でした。以降、ラブコメなどに多く出演していたハドソンですが、『ソング・サング・ブルー』は『あの頃~』以来の当たり役といえます。

『ソング・サング・ブルー』© 2026 Universal Studios. All Rights Reserved.

モノマネ歌手として活動を続けるマイクとクレアが出会い、それぞれ子連れで再婚。マイクは戦争で受けたトラウマからアルコール依存症を抱えており、クレアも悲劇に見舞われます。それでも二人は歌うことが大好きで、夫婦でショーをすることで困難を乗り越えようとしますが、彼らの人生はまるでジェットコースターのようで……。

『あの頃~』から歳を重ねたケイト・ハドソンですが、弾けるような笑顔はそのままで、たのもしさが加わりました。マイクをまっすぐ見つめながら歌うときの表情もかわいらしい! あの笑顔と歌声に触れると、元気をもらえます。ちょっとレトロな歌のステージも懐かしく、50代女性にぜひ観てほしい一作です。

『ソング・サング・ブルー』

2025年製作

ブルーレイ+ DVDセット ¥5,390
発売日:2026年9月9日(水)
発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング

© 2026 Universal Studios. All Rights Reserved.

シェイクスピアの妻の悲劇をジェシー・バックリーが熱演 『ハムネット』

『ハムネット』© 2026 Universal Studios. All Rights Reserved.

ウィリアム・シェイクスピアの代表作「ハムレット」の創作の背後にあった家族の物語とは? シェイクスピアの妻アグネスの視点から描いた作品で、『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督の作品。主人公アグネスを演じるのは、近年の活躍が目覚ましいアイルランド出身の女優、ジェシー・バックリーで、本作の迫真の演技でアカデミー賞主演女優賞ほかさまざまな賞に輝きました。

『ハムネット』© 2026 Universal Studios. All Rights Reserved.

1580年、イギリスの小さな村。貧しいラテン語教師のウィリアム・シェイクスピア(ポール・メスカル)は、森でアグネスと出会います。人々から“森の魔女”と呼ばれているアグネスは、腕に鷹を乗せたり、薬草を採取したりしながら一人で過ごしている異端者。二人は惹かれ合い、結婚して3人の子を授かりますが、まもなくウィリアムはキャリアを築くためにロンドンへ。父親不在の状況で子どもたちを守っていたアグネスですが、大きな不幸が訪れます。

『ハムネット』© 2026 Universal Studios. All Rights Reserved.

このときのジェシー・バックリーの演技は凄まじいものがあります。これほどの悲劇が訪れたら、誰もがこうなるのかもしれません。そして、ラストシーンのどこか浄化されたような表情も必見。このような感情をむき出しにする役は迫真の演技につながりやすいものですが、それにしてもウィリアムの存在も薄らぐほどの熱演に圧倒されます。

『ハムネット』© 2026 Universal Studios. All Rights Reserved.

また、本作でウィリアムとアグネスの子どもの一人であるハムネットを演じている子役のジャコビ・ジュープ(13歳)と、劇中の芝居「ハムレット」でハムレット役を演じるノア・ジュープ(21歳)は実際の兄弟です。二人の顔が少し似ていることも、アグネスの心情を表現するうえで重要な要素になっているようです。

『ハムネット』

2025年製作

ブルーレイ+ DVDセット ¥5,390
発売日:2026年8月19日(水)
発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング

© 2026 Universal Studios. All Rights Reserved.

レナーテ・レインスヴェの何気ない表情が胸に染みる、父娘の物語 『センチメンタル・バリュー』

『センチメンタル・バリュー』
© 2025 MER FILM / EYE EYE PICTURES / LUMEN / MK PRODUCTIONS / ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS / ZENTROPA SWEDEN AB / KOMPLIZEN FILM / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ARTE FRANCE CINÉMA / FILM I VÄST / OSLO FILM FUND / MEDIEFONDET ZEFYR / ZDF / ARTE

カンヌで絶賛された『わたしは最悪。』のヨアキム・トリアー監督と主演のレナーテ・レインスヴェが再びタッグを組んだ本作は、第98回アカデミー賞で主演女優賞を含む9部門にノミネートされ、国際長編映画賞を受賞しました。

本作でレインスヴェが演じるのは、父親に対して複雑な感情を抱いているノーラ。彼女はオスロで女優として活躍していますが、そこに彼女と妹を幼い頃に捨てた音信不通の父親グスタヴ(ステラン・スカルスガルド)が現れます。グスタヴは映画監督をしており、家族の物語をノーラ主演で撮りたいと言ってきたのでした。

そんな父親を受け入れられないノーラと、別の女優(エル・ファニング)で映画を撮ることにしたグスタヴ。愛憎入り混じる父娘の関係は、どこに行きつくのでしょうか。

『センチメンタル・バリュー』
© 2025 MER FILM / EYE EYE PICTURES / LUMEN / MK PRODUCTIONS / ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS / ZENTROPA SWEDEN AB / KOMPLIZEN FILM / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ARTE FRANCE CINÉMA / FILM I VÄST / OSLO FILM FUND / MEDIEFONDET ZEFYR / ZDF / ARTE

ノーラは妹以上に父親を許せずにいますが、ノーラと父親は共通点が多いのも事実。二人とも不器用で、映画や芝居の世界に生き、そこでしか本当の気持ちを表すことができないのです。演じているレナーテ・レインスヴェとステラン・スカルスガルドはまったく似ていないのに、本作では表情がどこか似ていて、父娘に見えるから不思議です。

『センチメンタル・バリュー』
© 2025 MER FILM / EYE EYE PICTURES / LUMEN / MK PRODUCTIONS / ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS / ZENTROPA SWEDEN AB / KOMPLIZEN FILM / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ARTE FRANCE CINÉMA / FILM I VÄST / OSLO FILM FUND / MEDIEFONDET ZEFYR / ZDF / ARTE

日常の家族のドラマを描いているので、レインスヴェが迫力の演技を披露するわけではありませんが、父親に脚本を渡されたときの複雑な表情や、「自分の芝居を見たことがあるのか」「どう思っているのか」と尋ねるときの反発心と甘えたいのに甘えられなかった少女のような表情がなんとも印象深く、さりげないシーンで素晴らしい演技を披露しています。

『センチメンタル・バリュー』

2025年製作

Blu-ray ¥5,500/DVD ¥4,400
発売中(2026年8月5日発売)
発売・販売元:ギャガ

© 2025 MER FILM / EYE EYE PICTURES / LUMEN / MK PRODUCTIONS / ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS / ZENTROPA SWEDEN AB / KOMPLIZEN FILM / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ARTE FRANCE CINÉMA / FILM I VÄST / OSLO FILM FUND / MEDIEFONDET ZEFYR / ZDF / ARTE

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※この記事の内容および、掲載商品の販売有無・価格などは2026年8月時点の情報です。販売が終了している場合や、価格改定が行われている場合があります。ご了承ください

構成・文

ライター 中山恵子

中山恵子

ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。

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