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子どもの低身長が心配。受診の目安と家庭でできる対策を竹内先生に伺いました

  • 2026.8.16

子どもの身長があまり伸びなくて心配。身長を伸ばすといわれるサプリメントは摂った方がいい?あまり伸びないと、何かの病気の可能性もある?今回は、たけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生に低身長について伺いました。

ママ広場

「同級生より小さい気がする」
「この1年、あまり身長が伸びていない」
子どもの身長が気になると、食事や睡眠が足りないのではないか、病院へ行くほどのことなのかと迷う保護者の方も多いでしょう。
子どもの身長には大きな個人差があります。小柄であることの多くは遺伝や体質によるもので、必ずしも病気や治療が必要というわけではありません。一方で、ホルモン、骨や軟骨、染色体、心臓・腎臓・消化器などの病気が、身長の伸びに影響している場合もあります。大切なのは、周囲の子どもと一度だけ比べることではなく、その子自身がどのように伸びてきたかを見ることです。

まずは家庭で「成長曲線」を確認しましょう

身長が気になったら、母子健康手帳、園や学校の身体測定、自宅での記録を集め、男女別の成長曲線に書き込んでみましょう。成長曲線とは、同じ性別・年齢の子どもの身長や体重の分布を示したグラフです。
日本小児内分泌学会によると、おおむね「-2.0SDから+2.0SD」の範囲に約95%の子どもが含まれます。「SD」は平均からどの程度離れているかを表す数字で、-2.0SD以下の子どもは100人に2~3人ほどです。ただし、数値が低いことだけで病気と決まるわけではありません。日本内分泌学会も、低身長と判定される子どもの90%以上では、治療が必要な病気は見つからないと説明しています。
一方、今の身長が平均の範囲に入っていても、以前に比べて毎年の身長の伸びがはっきり少なくなっている場合は、確認が必要です。たとえば、園や学校の身体測定の記録を見比べたときに、「去年までは毎年伸びていたのに、最近はあまり伸びていない」と感じるときです。「今、何cmあるか」だけでなく、「昨年から何cm伸びたか」にも目を向けましょう。

小児科へ相談したいのは、どんなとき?

成長曲線で身長が-2.0SD以下にある場合は、低身長の目安に当たります。また、身長は標準範囲内でも、毎年の身長の伸びがこれまでより明らかに少なくなった場合には、小児科へ相談してよいでしょう。
小さく生まれ、その後も身長が追いついていない場合も、出生時の状況を含めて評価が必要になることがあります。さらに、食欲低下、体重減少、強い疲れやすさ、長引く下痢などを伴うときは、全身の病気が成長に影響している可能性もあります。手足と胴体のバランスや骨の形が気になる場合も、医師に伝えてください。
とくに、成長不良に頭痛や見え方の変化を伴う場合は、早めに医療機関へ連絡しましょう。また、3歳以降に毎年の身長の伸びが以前より明らかに少なくなった場合は、小児科での確認が勧められます。必要に応じて、小児内分泌の専門医への紹介が検討されます。

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行くなら小児科?整形外科?

最初の相談先は小児科です。小児科では、これまでの成長記録、出生時の身長・体重、食事、睡眠、持病、服薬、家族の身長、思春期の進み方などを確認します。必要に応じて血液検査や、左手のレントゲンで骨の成熟度をみる「骨年齢」の検査などが検討されます。ホルモンの病気などが疑われれば、小児内分泌を専門とする医師へ紹介されます。
整形外科が中心になるのは、骨の変形、手足と胴体のバランス、背骨や関節などに問題が疑われる場合です。自己判断で診療科を決めにくいときも、まず小児科に相談すれば、症状に応じた専門科につないでもらえます。
「身長を伸ばしたい」という相談だけでも、受診して構いません。相談したからといって、すぐ検査や治療になるわけではありません。成長曲線に沿って順調に伸びていれば経過をみることもあります。一方、成長ホルモン治療は、希望するすべての子どもに行うものではなく、診察や検査で原因を調べ、治療の対象となる病気や基準が確認された場合に検討されます。

家庭でできるのは、特別な方法より「成長を支える生活」

家庭では、特定の食品を大量に取らせたり、無理な運動をさせたりするのではなく、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事、年齢に合った睡眠、日中の適度な活動を整えましょう。栄養、睡眠、運動、心理状態などは成長に関係しますが、それだけで最終的な身長が決まるわけではありません。
「身長を伸ばす」とうたう食品やサプリメントにも、過度な期待は禁物です。日本小児内分泌学会は、カルシウム、鉄、ビタミンD、亜鉛などについて、栄養不足を補う意味はあっても、不足のない子どもの身長をさらに伸ばす効果を示す科学的データはないとの見解を示しています。特定の商品に頼るより、成長記録を残し、心配があれば専門家に相談することが大切です。
子どもの身長は、一度の数字だけでは判断できません。まずは母子健康手帳や園・学校の記録を成長曲線に書き込み、伸び方を見てみましょう。「少し気になる」という段階でも、相談することに遠慮はいりません。病気がなければ安心につながり、原因がある場合には早めの発見につながります。

※本記事の作成にあたり、文章表現の確認や校閲の一部に生成AIを使用しております。

執筆者

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竹内雄毅
竹内雄毅

医学博士・小児外科専門医。京都府精華町「たけうちファミリークリニック」院長。京都府立医科大学小児外科客員講師。

小児科・小児外科の診療に加えて、地域の子どもを安心して預けられる病児保育を運営し、さらに絵本の読み聞かせや離乳食教室、ベビーマッサージなどの子育てイベントも展開している。クリニックを「行きたくない場所」ではなく「行きたくなる場所」に変えることを目指し、医療を軸としたコミュニティデザインに力を注いでいる。現在は、隣接地に人が自然に集まり安心して交流できる広場の構想を進めており、家族と地域が互いに支え合える環境を形にしていこうとしている。

京都府精華町「たけうちファミリークリニック」 ホームページ

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