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「早く滑りたい!」待ち切れなかった子供。だが、父親の行動に思わず絶句

  • 2026.8.17

滑り台の前にできていた、小さな列

休日の午後、息子と近所の公園へ遊びに行ったときのことです。

その公園でいちばん人気なのは、大きな滑り台でした。階段の前には数人の子どもたちが並び、自分の順番が来るのを待っています。

小さな子にとって、何もせずに待つ時間は長く感じるはずです。それでも前の子が滑り終わるたびに一人ずつ進み、誰かが順番を抜かすこともありませんでした。

息子も列の後ろに並び、前の子を見ながら少しずつ進んでいました。

そこへ、あとから一組の親子がやってきました。

男の子は滑り台を見るなり、父親の手を引っ張っています。

「早く滑りたい!」

何度もそう言われた父親は、並んでいる子どもたちを見て少し困ったような顔をしました。

子どもが待ちきれない気持ちは分かります。私も息子に「まだ?」と何度も聞かれた経験があります。

ところが、その父親が取った行動には驚きました。

「じゃあ、先に行っちゃいな」

そう言って子どもの手を引き、列の横を歩き始めたのです。

最初は、何か事情があって階段の近くまで行くのかと思いました。しかし、父親が立ち止まったのは列の最後尾ではありません。

そのまま子どもを、一番前へ入れてしまいました。

注意したいのに、声が出なかった

並んでいた子どもたちは、一斉にその親子を見ました。

先頭にいた子も驚いたようでしたが、何も言わずに半歩後ろへ下がります。

周囲にいた保護者たちからも、自然と視線が集まりました。

私も「順番を待っていますよ」と声をかけようとしました。

ただ、相手は悪びれる様子もなく、当然のように子どもを階段へ上がらせています。

ここで注意して言い争いになったらどうしよう。子どもたちの前で空気を悪くしたくない。そんなことを考えているうちに、結局声をかけられませんでした。

ほかの保護者も同じだったのか、誰も何も言いません。

父親は子どもが滑り終わると、笑顔で声をかけていました。

「楽しかった?もう一回行く?」

その様子を見ながら、私は何とも言えない気持ちになりました。

待つのが苦手な子どもを早く遊ばせてあげたい、という親心だったのかもしれません。

それでも、そのためにきちんと順番を待っている子どもたちが我慢するのは違うと思います。

帰り道、息子に聞かれたこと

しばらく遊んでから、公園を出ました。

帰り道、隣を歩いていた息子が突然聞いてきました。

「さっきの子、なんで先に滑れたの?」

どう答えようか少し迷いました。

「本当は、順番を守らないといけないんだよ」

そう答えると、息子は「じゃあ、僕は並ぶね」と言いました。

その一言を聞いて、少し胸が痛くなりました。

順番を守るよう子どもに教えるのは大人です。けれどあの場では、きちんと待っていた子どもたちのほうが黙って一歩譲ることになってしまいました。

注意できなかった自分にもモヤモヤが残りましたが、それ以上に、親の行動を子どもはよく見ているのだと感じた出来事でした。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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