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塚本晋也監督、戦争への切実な思いを明かす 『ネルソンさん』4ヵ国ロケの舞台裏も初公開

  • 2026.8.15
映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』メイキング写真 (C)Mr. Nelson, Did You Kill People? Film Partners (C)Allen Nelson/KODANSHA width=
映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』メイキング写真 (C)Mr. Nelson, Did You Kill People? Film Partners (C)Allen Nelson/KODANSHA

塚本晋也監督の最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』より、塚本監督のインタビューとメイキング映像が解禁された。

【動画】塚本晋也監督インタビュー&『ネルソンさん』メイキング映像

原作は、ベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンが、自らの戦争体験と帰還後の葛藤をつづったノンフィクション。ネルソン氏はその体験をもとに日本全国で1200回以上の講演を行い、「ほんとうの戦争」を語り続けてきた人物だ。その証言をもとに、塚本監督が「戦争加害者の傷」というテーマに真正面から挑んだ。

終戦から今年で81年を迎える8月15日。あの戦争を経験した世代が少なくなる今も、世界では争いが絶えない。そんな“終戦の日”に合わせ、塚本監督が本作に込めた思いを語るインタビュー映像と、4ヵ国で行われた撮影の舞台裏を捉えたメイキング映像が解禁された。

解禁された映像では、塚本監督が“なぜ今、この映画を世に送り出すのか”を、自身の言葉でまっすぐに語っている。塚本監督は、ネルソン氏が自らの加害体験を隠さず語り続けたことについて、「普通だったら隠すと思うんです。でも、そのおかげで自分も知ることができた。戦争の恐ろしさが余計わかって、ますます戦争には近づいちゃいけないと思った」と、その証言を通して感じた思いを明かしている。

さらに、現在の世界情勢についても危機感を口にし、「今は日本だけの心配じゃなくて、世界中がとっても怪しくなってきている」と率直な思いを吐露。その上で、本作を通して最も伝えたいこととして、「戦争を作る人ではなく、戦争によって動かされる人の方に、『戦争に行くとこうなる』ということを、ものすごく実感を込めて感じてもらうことが大事」と語りかける。

ネルソン氏の人生を描く本作が、過去を振り返るだけでなく、「これから」を生きる私たちへの警鐘でもあることが、監督自身の言葉から強く伝わってくる。

今回の映像では、インタビューとともに貴重なメイキング映像も初公開された。タイ、ニューヨーク、日本、ベトナムの4ヵ国で行われた撮影では、塚本監督が自らカメラを手に最前線へ飛び込み、ヘリコプターへ向かって駆け寄る姿や、戦場シーンの只中で俳優たちとともに走り回りながら撮影を行う姿など、塚本作品ならではの圧倒的な現場主義が映し出されている。

本作は、塚本監督にとってキャリア初となる4ヵ国ロケを敢行した意欲作。総勢約200人のスタッフ・キャストが参加する過去最大級の撮影となったが、その中心には、これまでと変わらず自らカメラを握り、俳優と同じ目線で現場に立ち続ける塚本監督の姿がある。

世界各地で積み重ねられた撮影の熱量と、監督自身の戦争への切実な思いが凝縮された今回の映像。「戦争は遠い過去の出来事ではない」――そのメッセージを、塚本監督自身の言葉と映像で体感できる貴重な内容となっている。

映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』は、9月11日より全国公開。

映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』塚本晋也監督インタビュー&メイキング映像

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