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子どもを望んでいないはずの夫が不倫相手と子作り!? 家庭をも乗っ取ろうとする不倫女とクズ夫に、サレ妻が逆襲に立ち上がる!【書評】

  • 2026.8.13

【漫画】本編を読む

『【復讐決行】2 子ども嫌いの旦那と乗っ取り女へ逆襲してやりました』(ミロチ/KADOKAWA)は、不妊に悩む妻を裏切った夫と、家庭を乗っ取ろうとする女性への復讐を描いた電子コミックだ。スカッとする復讐劇でありながら、その根底には「信じていた人に裏切られる痛み」が描かれている。

主人公の沙織は40歳の専業主婦。4年前、不妊症と診断されたために夫・祐輔に不妊治療を提案してみると、子どもは苦手という理由で反対されてしまう。とはいえ自然に任せてみようと言う祐輔の意見を沙織は受け入れたが、4年たった今もやはり子どもを諦めることができず、祐輔との考え方のズレにモヤモヤを抱き続けていた。そんなある日、祐輔の知人の妹という妊婦・愛美が訪れてくる。傷だらけの彼女はDV夫から逃げてきたとのことで行く場所がなく、しかも身重で実家も遠いということから祐輔の判断でしばらく一緒に住むことになる。沙織はその状況が理解できなかったが、専業主婦として祐輔の稼ぎだけで生活してきたことを責められたために愛美を受け入れるしかなかった。産後までという約束で始まった同居生活で沙織は、愛美と一緒にベビー服を選んだり、入院に必要なものを買い出したり、ついには出産直前の病院にまで付き合わされる。そしていよいよ生まれそうになったとき、愛美はなぜか祐輔の名を叫び、しかも沙織に意味深な笑顔を見せるのだった――。

ちなみに愛美は初め、露骨に悪人として描かれない。DV夫の被害者ということで同情を誘いつつ少しずつ家庭へ入り込んでいき、善意を利用しながら沙織の居場所を奪っていくのだ。じわじわと追い詰め、時折見せる邪悪な表情には背筋が凍るような恐ろしさがある。

子どもを望んでも授かれず、自分を責め続けてきた苦しみに加え、もっとも支えてほしい相手がほかの女と子作りをしていたという事実を突きつけられる沙織のダメージは計り知れない。出産の立ち会い以降も、愛美の退院、育児と続くなかで、次々と負の感情が沙織に積み重なっていく。やがて沙織が反撃に立ち上がる瞬間は思わず拳を握って彼女を応援していることだろう。

大きすぎる裏切りに対してサレ妻の逆襲は一体どんな結末を迎えるのか。最後まで見届けてほしい。

文=ヒルダ・フランクリン

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