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「お盆が過ぎたら涼しい」は過去の話…北海道で熱帯夜?気象予報士が実践する夜の熱中症対策

  • 2026.8.12

今年の北海道はここ数年に比べると「そこまで暑くない」と感じている方は多いのではないでしょうか?
特に朝晩は20度を下回る日も多く、夜は窓を閉めて寝ているという話を聞くほどです。

ただ、これから状況が一変しそうです。
17日の週にかけては台風などの影響で暖かく湿った空気が流れ込みやすくなり、夜でも気温があまり下がらず、寝苦しい日が増えてきそうです。

そこで、気をつけたいのが「夜の熱中症」。
環境省がまとめた2020年夏の東京23区内のデータでは、熱中症で亡くなった方の約9割が屋内、そして約3割が夜間に発症していました。

北海道でも油断できない「夜の熱中症」について、今後の気温の見通しとともに、HBCウェザーセンターの気象予報士・篠田勇弥が対策のポイントを解説します。

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連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」

熱帯夜も!?夜の暑さのピークがやってくる

台風由来の暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、北海道では夜になっても気温が下がりにくくなっています。
特に、13日木曜日の予想最低気温は20度を下回るところはほとんどなく、札幌や函館は23度、道南の江差は24度の見込みです。

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全道週間予報(HBC独自予報8月12日17時発表)

今年の北海道内は、夕方から翌日の朝の最低気温が25度以上の「熱帯夜」は観測されていません。

すでに「立秋」を過ぎているこの時期に今年一番の寝苦しい夜がやってくることになりそうです。

週末になると朝晩はいったん過ごしやすくなりそうですが、来週は再び暖かく湿った空気が流れ込み、寝苦しさが戻る可能性があります。

「お盆を過ぎれば涼しくなる」と言われてきた北海道ですが、今年も残暑が厳しくなりそうです。

なぜ夜に熱中症?

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PIXTA

熱中症といえば、日中の炎天下で起こるイメージがあるかもしれません。
しかし、夜になっても室温や湿度が高いままだと、寝ている間に熱中症になることがあります。
特に、暑さを感じにくくなる高齢者を中心に熱中症が起こる危険性が高くなります。

夜の熱中症の注意点は「水分不足」と「寝室の暑さ」です。

眠っている間も私たちは汗をかきます。
室温や湿度が高いと、汗をかいても身体の熱をうまく逃がせないうえ、発汗によって身体の水分も失われていきます。
その結果、身体に熱がこもり、熱中症になってしまうことがあるのです。

熱中症の主な初期症状は、めまいや顔のほてり、筋肉痛やこむら返りなどがあります。
これらの症状が出て目が覚めた場合は、まずは涼しい場所へ移動し、水分を補給するとともに、氷枕や保冷剤などで身体を冷やすようにしましょう。

自力で水分がとれないなど、重い症状がある場合には迷わず救急車を呼んで下さい。

夜の熱中症対策を

まず大切なのが、寝る前に水分を補給しておくことです。

喉が渇いていなくても、寝る前にコップ一杯程度の水を飲み、夜中に目が覚めたときにも飲めるよう、枕元に水分を用意しておくと安心です。

そして、寝室の暑さを我慢しないことも大切です。
エアコンがある場合は、夜間も適切に使用しましょう。

特に高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくくなるため、本人が「暑くない」と言っていても注意が必要です。
周囲の人も室温や体調を確認するようにしましょう。

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お盆期間中は、お墓参りや屋外でのレジャー、長距離の移動など、普段より体力を使う機会も多くなります。
普段からこまめに水分をとり、疲れをため過ぎないことも夜の熱中症予防につながります。

暑くて眠れないときには

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PIXTA

実は、私自身もエアコンがない部屋で、ここ数年は寝苦しい夜に悩まされました。

私も実践していた方法をご紹介します。

・日中のうちからカーテンで日差しを遮るなど、部屋の温度をできるだけ上げない
・扇風機やサーキュレーターを使って、部屋の中の空気を動かす
・就寝前に38℃~40℃程度のぬるめのお風呂に入る
・タオルに巻いた保冷材などで首や足の付け根、わきの下などを冷やす

エアコンを適度に使用するのが一番ですが、ない場合にはぜひ実践してみてください。

まとめ

今年の道内の夏は朝晩が涼しい日が多いため、夜の熱中症に対して油断してしまいがちですが、この先は残暑が厳しく、寝苦しい日が増えていきそうです。

気象庁の1か月予報でも、北海道付近は暖かい空気に覆われやすく、気温は平年より高い見通しとなっています。

夜の熱中症を防ぐポイントは、寝る前の水分補給と準備、寝室の暑さ対策です。

昼間だけでなく、眠っている時間の暑さにも目を向けて、残暑を乗り切りたいですね。

連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」

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文: HBCウェザーセンター 気象予報士 篠田勇弥
札幌生まれ札幌育ちの気象予報士、防災士、熱中症予防指導員。 気温など気象に関する記録を調べるのが得意。 趣味はドライブ。一日で数百キロ運転することもしばしば。
HBCウェザーセンターのインスタグラムでも、予報士のゆる~い日常も見られますよ。

※掲載の情報は記事執筆時(2026年月)の情報に基づきます。

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