1. トップ
  2. エピソード
  3. 「また聞こえる」夜になると近所から響くラジオの音。我慢していた私が、近所の一言で動いた日

「また聞こえる」夜になると近所から響くラジオの音。我慢していた私が、近所の一言で動いた日

  • 2026.8.14
「また聞こえる」夜になると近所から響くラジオの音。我慢していた私が、近所の一言で動いた日

夜になると、決まって聞こえてくる音

住宅街で暮らしていると、昼間はいろいろな音が聞こえてきます。

車が通る音や人の話し声、何かを動かす音。日中であれば、私もそれほど気にしていませんでした。

ところが、ある時期から夜になると、近所の建物からラジオのような音が聞こえてくるようになりました。

最初は「そのうち止まるだろう」と思っていました。

しかし、夜11時を過ぎても音は続き、日付が変わっても聞こえてくる日があります。

音量そのものは、家中に響き渡るほど大きなものではありません。

それでも、夜の住宅街は静かです。窓を閉めても、人の話し声や音楽がかすかに残り、一度気になり始めるとなかなか眠れません。

「また今日も聞こえる…」

ようやく眠りかけたところで声のような音が耳に入り、目が覚めてしまうこともありました。

ただ、私はなかなか誰かに相談できずにいました。

音が大きいと言っても感じ方には個人差があります。

「もしかしたら、自分が気にしすぎているだけなのかもしれない」

そう考えると、わざわざ話を大きくするのも気が引けました。

結局、ラジオが聞こえるたびに窓を閉め、布団の中で我慢する日が続きました。

「うちにも聞こえてるよ」の一言

そんなある日の夕方、家の前で近所の人と立ち話をしていたときのことです。

何気ない会話の途中で、その人がふと言いました。

「最近、夜にラジオみたいな音、聞こえない?」

私は思わず顔を上げました。

「聞こえます。うちだけかと思ってました」

すると、その人も少し驚いたような顔をしました。

さらに話してみると、別の家でも同じ音が気になっていたことが分かりました。

私はそこで初めて、自分だけが神経質になっていたわけではないのだと知りました。

「じゃあ、一度伝えてみたほうがいいかもね」

誰かを責めたいわけではありません。

ただ、夜遅い時間まで音が聞こえていること自体は、一度知ってもらったほうがいい。

そう考え、私は音が聞こえた時間を数日分だけメモしておきました。

その後、近所の人と相談し、建物を管理している人に「夜遅くまでラジオのような音が聞こえることがある」と状況を伝えました。

こちらも強い言い方はせず、聞こえていた時間帯だけを説明しました。

すると、「気づいていませんでした。確認してみます」と返事がありました。

その日の夜、私はいつものように布団に入りました。

けれど、しばらく待ってもラジオの音は聞こえてきません。

次の日も、その次の日も静かなままでした。

数日後、近所の人と顔を合わせると、向こうから笑いながら声をかけられました。

「最近、静かになったね」

「本当ですね」

その一言で、ようやく肩の力が抜けました。

ずっと「自分だけが気にしているのでは」と我慢していましたが、実際には同じように感じていた人が何人もいました。

相手に悪意があると決めつけたり、感情的にぶつかったりしなくても、まず状況を確かめて伝えることで変わることもあるのだと思います。

何も聞こえない夜が戻ってきた今、以前なら当たり前だった静けさが、少しありがたく感じられるようになりました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ