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「隣人は何か知っている?」母が帰らぬまま1カ月が過ぎたころ→ご近所さんが見せた不自然な反応とは<ママが家出した>

  • 2026.9.26

蒲倉家はパパ、ママ・多恵子、社会人の長女・萌香、大学生の長男・律郎の4人家族。ある日、ママが帰ってこなくなり、連絡もつかなくなってしまいます。ママの旧姓で届いた荷物をきっかけに、家族はK市に住むママの旧友・木綿子さんへたどり着きます。しかし、木綿子さんの家を後にしたママの行方は、依然としてわからないままです。ママに任せきりだった生活が崩れ始める中、家族は少しずつ自分たちの甘えを振り返るように。萌香もまた、彼氏の真吾さんとの会話をきっかけに、これまでの生活と向き合うことになりますが……。

真吾さんから「助け合って生活できる気がしない」と言われた萌香。それでも「家事だってやればできる」と反発すると、真吾さんから「お試し同棲してみる?」と提案されます。

同棲への期待に浮かれる萌香でしたが、ママがいない今、自分からパパに話さなければいけないことに気づきます。反対されることを恐れた萌香は、「自分もママみたいに黙って家を出ればいい」と考え、律郎にパパのサポートを押しつけようとします。

しかし律郎は、「弟をスケープゴートにして自分だけ逃げる気?」と即拒否。さらに、来年の就職で自分も家を出る可能性があると話します。このままではパパが一人になるかもしれないと気づいたところで、律郎は「ちょっと気になることがある」と切り出して……。

自分たちの知らない何かを、隣人は知っている……?

律郎は、近所に住む梅村さんからママのことを聞かれたと萌香に話します。梅村さんは、最近ママの姿を見かけないことや、ゴミ捨てをパパがしていることを気にしている様子でした。

動揺した律郎は、とっさに「母は仕事で県外に行っている」と説明。しかし梅村さんは、「そう、おかしいわね……」と意味深につぶやき、ママと連絡が取れているのか、パパの様子はどうなのかと尋ねてきます。その話を聞いた萌香は、ママと梅村さんが昔から親しかったことを思い出します。梅村さんの夫が亡くなったとき、ママがずっと寄り添っていた記憶もよみがえりました。

梅村さんは結局、何も話さないまま慌てて帰ってしまったとのこと。萌香は、梅村さんが自分たちの知らない何かを知っているのではないかと、違和感を覚えるのでした。

◇ ◇ ◇

家族だからこそ何でも話せる、と思いたくなることがありますよね。けれど実際には、近い存在だからこそ言いづらいこともあるのかもしれません。「どうして自分たちには話してくれなかったの?」と考えるのではなく、「自分たちには言えない空気を作っていなかったかな」と振り返ることが大切ではないでしょうか。

悩みを話しても否定される、迷惑そうにされる、どうせわかってもらえない。そう感じさせてしまっていたなら、相手は少しずつ本音をしまい込んでしまいます。身近な人の沈黙を責めるのではなく、その沈黙の背景にあったものにも目を向けたいですね。


著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実

ベビーカレンダー編集部

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