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私の結婚指輪に「ただいま」、刻印を変えた夫が見せたもう1つの指輪

  • 2026.8.13
ハウコレ

完成した結婚指輪を店で確認すると、私の指輪には注文した記念日ではなく「ただいま」と刻まれていました。夫は変更を認めましたが、もう1本は新居に着いてから見せると言います。帰りの電車で気になっていたのは、刻印の意味より、相談がなかったことでした。

変更されていた刻印

入籍を控えた頃、私たちは結婚指輪を選びに行きました。刻印の希望欄には、私が2本分の記念日を書きました。数字を確認して夫にも見せると、「これでいいね」と返ってきたため、その内容で決まったと思っていました。店員による最終確認の直前、仕事の電話が入り、私は席を外しました。戻ると夫から「確認しておいたよ」と言われましたが、刻印が変更されたとは知らされませんでした。完成した指輪を受け取りに行ったとき、私の指輪の内側を確認すると、そこにはひらがなで「ただいま」と刻まれていました。

「記念日じゃないんだね」

私がそう伝えると、夫は自分が変更したと認めました。ただ、理由は説明しませんでした。

「家に着いたら、もう1本も見せるよ」

私が指輪を箱へ戻すと、夫はふたを閉じました。店員の前で言い合う気にはなれず、私は紙袋を受け取りました。

2人で決めたはずでした

帰りの電車で、私は膝の上に置いた紙袋を見ていました。夫が最終確認を任されていたとしても、記念日から別の言葉へ変えるなら、先に相談してほしかったと思いました。

「ただいま」に意味があったとしても、私も喜ぶはずだと夫だけで決めた点は残ります。私から説明を求めることもできました。それでも、変更した本人から話してほしくて、夫が口を開くのを待ちました。

夫は何度かこちらを見ましたが、新居の最寄り駅に着くまで理由を話しませんでした。

夫の指輪にあった言葉

新居に着くと、夫は玄関で紙袋から指輪の箱を取り出し、自分の指輪を私に見せました。夫の指輪の内側には、「おかえり」と刻まれていました。

「君の指輪が『ただいま』で、俺の指輪が『おかえり』。これからは、帰ってきた君に俺が『おかえり』と言いたかったんだ」

付き合い始めた頃、私は1人暮らしの帰宅後が苦手だったと夫に話していました。暗い部屋に入り、誰とも言葉を交わさずに靴を脱ぐ時間が寂しかったという話です。私自身が忘れかけていたことを、夫は覚えていました。

「意味はうれしい。でも、先に相談してほしかった」

そう返すと、夫は自分の指輪を箱へ戻しました。

「驚かせれば喜ぶと思ってた。ごめん」

2本を並べて初めて意味がつながる刻印でした。私自身が忘れかけていた話を覚えてくれていたことはうれしく思いました。それでも、相談なしで変更された戸惑いまで消えたわけではありません。

そして...

結婚後、仕事から帰ると、夫は台所から顔を出して「おかえり」と言います。私は玄関で靴を脱ぎながら、「ただいま」と返すようになりました。指輪を外して2つの刻印を見るたび、その言葉が日常になったことと、店で初めて見たときの戸惑いを思い出します。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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