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「プールは苦手」と断った俺が、彼女に隠れて市民プールへ通った理由

  • 2026.8.13
ハウコレ

彼女にプールへ誘われるたび、俺は「苦手だから」と断っていました。本当は水が嫌なのではなく、泳げない姿を見られるのが嫌だったのです。知られないまま練習を終えるつもりでしたが、観覧席に彼女の姿を見つけました。

泳げないと言えませんでした

彼女から海へ行こうと誘われたとき、俺は賛成しました。海なら砂浜で過ごす時間も長く、深い場所へ行かなければ、泳げないことをごまかせると思ったからです。ところが彼女は、海へ行く前にプールで練習しようと言いました。俺は「プールはちょっと苦手なんだ」と断りました。苦手という言い方なら、泳げないとは気づかれない。水に入るのが好きではないだけだと思ってもらえる。そんな都合のいい考えでした。彼女に知られないまま泳げるようになれば、隠していた事実も表に出ないと考えていました。

観覧席にいた彼女

俺は駅裏の市民プールへ通い始めました。初心者向けの教室に参加し、ビート板を使うところから練習しました。彼女には毎回「用事がある」と伝えていました。外側のポケットに入れた利用券を見られるとは考えず、プールで会う可能性もないと決めつけていました。その日、コーチに腕の動きを教わりながら顔を上げると、観覧席に彼女がいました。俺の話を信じられず、後を追ってきたのだと分かりました。勝手について来られたことには納得できない気持ちがありました。ただ、それとは別に、俺が説明を避けて彼女を疑わせた事実も残っていました。彼女に気づいたあとも、俺はプールから上がりませんでした。そこで逃げれば、隠していた事実からも逃げるように感じたからです。ビート板をつかみ直して壁を目指しましたが、途中で足をつきました。練習を続けた理由まで、結局は見栄でした。

玄関で認めた見栄

家へ帰ると、彼女から「市民プールにいたよね」と言われました。俺は、泳げない姿を見られたくなかったと認めました。海へ行く日までに練習し、泳げるようになってから何もなかったように振る舞うつもりだったことも話しました。彼女は、リュックを動かした際に利用券が落ちたことと、直接聞かずに後を追ったことを話しました。後を追った判断には納得できないと伝えました。俺も、「苦手」という言葉でごまかし、「用事がある」と繰り返していたことを謝りました。

そして...

次の週末、彼女と同じプールへ行きました。隣のコースに彼女がいると、途中で足をつく姿を見られる恥ずかしさは残ります。それでも、「用事がある」と言って1人で出かける必要はなくなりました。練習を終えたあと、俺はタオルを畳み、リュックへ戻しました。外側のポケットには、もう彼女に見られて困る紙は入っていません。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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