1. トップ
  2. エピソード
  3. 「私の話、ちゃんと読んでる?」と聞かれた夫、数日後「了解」のあとに初めて送った言葉

「私の話、ちゃんと読んでる?」と聞かれた夫、数日後「了解」のあとに初めて送った言葉

  • 2026.8.12
ハウコレ

妻から届くメッセージを、私は毎回最後まで読んでいました。それでも、返事は3年間ほとんど「了解」だけです。

夕食の席で「私の話、ちゃんと読んでる?」と聞かれても、答えたのは「読んでるよ。全部」だけでした。妻が聞きたかったことを、私は読んだかどうかだけの話にしていました。

「了解」で会話を終えていました

私の職場は工場で、勤務中は端末に触れられません。休憩時間に画面を開き、たまった連絡へ返事をしていました。

妻のメッセージも最後まで読んでいましたが、返事がすぐに浮かばないと「了解」で済ませました。あとで返し直そうと考えても、そのままにすることがほとんどでした。

「結婚記念日、今年はどこか行きたいな」という相談にも、希望を考える前に「了解」と送りました。読んだことさえ伝われば十分だと、自分で決めていたのです。

書きかけた返事を消しました

返事を書こうとしたことはあります。行きたい店の候補を書きかけ、値段を調べているうちに休憩が終わった日もありました。

「楽しみにしてる」と入力してから、照れくさくなって消したこともあります。同僚に「奥さんへの返事、それだけでいいのか」と言われても、私は変えませんでした。

ある日、妻から休日の予定、職場であった出来事、最近読んだ本の感想が、3通に分けて届きました。どれも最後まで読みましたが、どう返せばいいのか迷い、結局最後に「了解」と送るだけでした。

妻の問いにも続きを話しませんでした

その日の夕食で、妻は箸を置きました。「私の話、ちゃんと読んでる?」

私は少し間を置いて、「読んでるよ。全部」と答えました。休憩中に読んでいることも、書きかけた返事を消してきたことも、続けて話すべきでした。

しかし、私はまた短い言葉だけで話を終えました。妻が知りたかったのは、開封したかどうかではなく、自分の話が私へ届いているのかだったのだと思います。

そして...

数日後の休憩時間、私は以前届いた結婚記念日の相談を開き直しました。妻の話に内容で返すなら、まずここからだと思ったのです。行けそうな店を調べ、今回は「了解」ではない文字を打ち始めました。

「記念日の店、探しておく」

長い返事ではありません。それでも、自分が何を受け取り、これからどうするのかを初めて書きました。

文章への苦手意識は、すぐにはなくならないと思います。ただ、短くても妻が送ってくれた内容に応えることはできます。「了解」だけで会話を終える癖を、そこから変えていくつもりです。

(30代男性・製造業)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ