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「あなたは三万円包みなさい。親戚付き合いなんだから」いとこの結婚祝いを決める母。だが、私が見せた記録に言葉を失ったワケ

  • 2026.8.11

年下のいとこに渡してきたお年玉

母の弟にあたる叔父には、私より年下の子どもが三人います。

私が二十二歳で就職した頃、上のいとこは高校生、下の二人はまだ中学生と小学生でした。

それまでは母がお年玉を用意していましたが、社会人になった年からは、私も自分の名前で渡すようになりました。

小学生には三千円、中学生と高校生には五千円。三人の年齢に合わせて金額を変えながら、卒業するまで毎年用意していました。

お正月に実家で親戚が集まると、私は居間で一人ずつにぽち袋を手渡しました。

「悪いね。ありがとう」

叔父からそう言われるたび、私は「働き始めたから、このくらいは」と答えていました。

お年玉を渡した日と金額は、普段使っている家計簿にも記録していました。

ただし、後で返してもらうためではありません。年末年始は出費が増えるため、翌年の予算を立てやすくするのが目的でした。

叔父夫婦から届いた一万円

私が三十歳で結婚したときは、夫婦で話し合い、披露宴を開かずに家族だけで食事をしました。

叔父一家も招待していませんでしたが、後日、叔父夫婦から一万円の結婚祝いをいただきました。

「式に呼んでもらったわけでもないから、ほんの気持ちだけね」

叔父から手渡された封筒を受け取り、私はその場でお礼を伝えました。

金額に不満はありませんでした。披露宴への出席をお願いしたわけではありませんし、気にかけてもらえたことがありがたかったからです。

その一万円についても、ほかの冠婚葬祭費と同じように家計簿へ記録しました。

母が指定した結婚祝い

それから一年ほどたった春の日曜日、母が私の自宅へ遊びに来ました。

昼食を終えて、二人でダイニングテーブルに座っていたとき、母が叔父の長男の結婚について話し始めました。

いとこも披露宴は開かず、親族には結婚したことだけを知らせる予定だといいます。

「あなたは三万円包みなさい。親戚付き合いなんだから、それくらいしないと」

母は、すでに決まったことのような口調で言いました。

私は少し考えてから、「一万円にするつもりだよ」と答えました。

すると母は、すぐに首を横に振りました。

「一万円では少ないでしょう。叔父さんの家には、これまでずっとお世話になっているんだから」

私は席を立ち、リビングの棚から家計簿を持ってきました。そして、母の向かい側へ戻り、親戚関係の支出を記録しているページを開きました。

そこには、いとこたちへ渡した毎年のお年玉と、叔父夫婦からいただいた結婚祝いの金額が書かれています。

「返してほしいわけではないよ。でも、私はこれまで自分なりに親戚付き合いをしてきた。今回も、式に招待されたわけではないし、私がいただいたときと同じ一万円を包むのが自然だと思っているの」

母は家計簿に目を落としたまま、しばらく黙っていました。

それでも、「家としては三万円にしたほうが」と言うので、私はもう一度、自分の考えを伝えました。

「私の名前で渡すお祝いは、私が決めるよ。お母さんが追加で渡したいなら、お母さんの名前で別に包んだらいいと思う」

自分で決めた金額を包んだ

母はすぐには返事をしませんでしたが、やがて家計簿を閉じて、小さくうなずきました。

「分かった。あなたの分は一万円でいいわ。私は叔父さんとの付き合いもあるから、別に考える」

数日後、私は一万円を包み、いとこに郵送しました。祝いの言葉を書いた短い手紙も添えました。

後日、いとこから丁寧なお礼の連絡があり、金額について何か言われることもありませんでした。

親戚付き合いを大切にすることと、周囲に言われるまま無理な金額を出すことは、同じではありません。

これからも、お互いに負担を感じずに続けられる範囲で付き合っていこうと思った出来事です。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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