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「社会人で1万円か」法事の席で香典の額に文句を言う伯父。だが、母が静かにたしなめた結果

  • 2026.8.11
「社会人で1万円か」法事の席で香典の額に文句を言う伯父。だが、母が静かにたしなめた結果

祖母の法事で集まった親戚

数年前、母方の祖母の七回忌に出席したときのことです。

法要は福岡にある伯父の家で行われ、親戚十人ほどが集まりました。

施主を務めたのは、母の兄にあたる伯父です。

私は母とは別に暮らしていたため、事前に母へ相談したうえで、自分の名前でも1万円を包みました。

法要が終わると、近くの料理店へ移動し、親戚一同で食事を囲みました。

久しぶりに会った従兄たちと仕事の話をしていると、少し離れた席にいた伯父が、私に声をかけてきました。

「そういえば、お前は1万円だったんだな」

一瞬、何の話か分かりませんでした。

どうやら伯父は、受付で記録した香典の金額を見ていたようです。

「はい。母にも相談して、それでいいだろうということになりました」

私がそう答えると、伯父は酒の入った顔で首をかしげました。

「社会人で1万円か…もう少し包んでもよかったんじゃないか」

声が思った以上に大きく、近くにいた親戚たちの会話が途切れました。

伯父は責めるつもりではなかったのかもしれません。

しかし、皆の前で香典の額を言われた私は、どう答えればよいのか分からず、黙り込んでしまいました。

母が止めた香典の話

すると、隣に座っていた母が、伯父に向かって言いました。

「兄さん、その話はここですることじゃないでしょう」

伯父は少し驚いた顔をしました。

「いや、親戚なんだから、今後のために言っておいたほうがいいと思って」

母は声を荒らげることなく、落ち着いて続けました。

「私からも別に包んでいるし、この子の分は事前に相談して決めたの。それぞれ立場も事情も違うでしょう」

さらに母は、テーブルの上に置かれた湯飲みに目を落としながら言いました。

「受付で預かった金額を、食事の席で口にするほうが失礼よ」

その言葉を聞き、伯父は周囲を見回しました。

親戚たちは誰も口を挟まず、気まずそうに視線を伏せています。

伯父もようやく言い過ぎたと気づいたのか、小さな声で答えました。

「……まあ、そうだな。悪かった」

母はそれ以上責めることなく、「もうこの話は終わりにしましょう」とだけ言いました。

その後は、別の親戚が昔の思い出話を始め、席にも少しずつ会話が戻っていきました。

帰り際、母は私に「気にしなくていいよ」と声をかけてくれました。

香典の考え方は、家や地域によっても異なります。

だからこそ、金額だけを取り上げて人前で比べるものではないと、母の言葉を通してあらためて感じた出来事でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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