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「出世より休みのほうが大事なんだろう」帰省先で夫の年収をけなした父。だが、妻がはっきり言い返した瞬間

  • 2026.8.10

親戚が集まる席で聞かれた年収

結婚して三年目の夏、妻と一緒にお盆の帰省をしたときのことです。

妻の実家には、義父母のほかに親戚も集まっていました。

食卓には料理が並び、久しぶりに会った叔父たちも交えて、最初は和やかに話していたのです。

ところが、食事が進むうちに、義父が私の仕事について尋ねてきました。

「今の会社には、もう何年勤めているんだ」

勤続年数や仕事内容を答えると、今度は収入の話になりました。

人前で話すようなことではないと思いましたが、義父は悪びれる様子もなく聞いてきます。

「それで、年収はいくらくらいなんだ」

答えを濁すのも不自然に思い、私は小さな声で伝えました。

「だいたい500万円ほどです」

すると義父は、驚いたように眉を上げました。

「500万か。そりゃ、ずいぶんカツカツだな」

さらに、周囲にも聞こえる声で言葉を続けます。

「それで家のローンや子どものことまで考えられるのか。もっと稼がないと、うちの娘が苦労するぞ」

私は何と返せばいいのか分からず、曖昧に笑うしかありませんでした。

黙っていた妻が口を開いた

義父の隣にいた叔父も、冗談めかして話に加わりました。

「今の若い人は無理をしないからな。出世より休みのほうが大事なんだろう」

笑い声が上がりましたが、私には笑える話ではありません。

私は毎日働き、できる範囲で貯蓄もしながら、妻と相談して生活しています。

家庭の事情を知らない人たちに、収入だけで評価されることが悔しく感じられました。

それでも妻の実家で言い返すわけにもいかず、私は黙っていました。

すると、それまで話を聞いていた妻が箸を置きました。

「お父さん、もうやめて」

それまでにぎやかだった食卓が、急に静かになります。

義父は不思議そうに妻を見ました。

「何だよ。心配して言っているだけだろう」

妻は首を横に振りました。

「心配なら、みんなの前で年収を聞いたり、笑ったりしないでしょう」

そして、落ち着いた声で続けたのです。

「私たちは二人で働いて、家計も二人で管理しているの。夫だけに養ってもらっているわけじゃないよ」

「それに、毎日きちんと働いて得た収入を、少ないみたいに言うのは失礼だと思う」

義父は何か言おうとしましたが、妻はさらに言いました。

「私が苦労しているかどうかは、私が一番分かってる。私は今の生活に不満なんてないよ」

その言葉を聞いて、義父は黙り込みました。

先ほどまで笑っていた叔父も、気まずそうに視線をそらしています。

しばらくして、義父は小さな声で言いました。

「……そんなに真剣に受け取るとは思わなかった。悪かったよ」

強がったような言い方でしたが、それ以上、私の収入について口にすることはありませんでした。

帰り道に伝えた感謝

その日は妻が車を運転し、私は助手席に座って帰りました。

実家を出てしばらくすると、妻が申し訳なさそうに言いました。

「急にあんなことを言って、ごめんね。でも、聞いていられなかった」

私は首を横に振りました。

「謝らなくていいよ。正直、すごく助かった」

妻は前を向いたまま、少しだけ笑いました。

「夫婦の生活なのに、夫の年収だけで判断されるのはおかしいから」

その言葉を聞き、胸につかえていたものがようやく軽くなりました。

義父の言葉は今でも忘れられません。

それでも、あの場で妻がはっきり否定してくれたことで、自分の働き方や暮らしを恥じる必要はないと思えたのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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