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ページをめくるたび、海に沈み還る。沢尻エリカが導く‟深呼吸の夏”

  • 2026.8.9

行けない夏でも、心は海へ。「DAY OFF」で魅せた解放カット

都会の真ん中で、季節が追いつかないまま過ぎていく夏。「海に行きたい」と思っていても、時間も距離も、現実はなかなか味方をしてくれない。そんな人にこそ手に取ってほしい1冊が、沢尻エリカの新しい写真集。ただの‟ビジュアルのまとめ”ではなく、ページをめくるたびに観ている人も海へ潜っていくような、体験そのものが作品になった一冊だ。

今回彼女が「自分を一番解放できる場所」での撮影はその言葉どおり、飾らず、作り込まず、ただ自然と呼吸を合わせている。山の稜線に立つ静かな姿、無邪気に笑う表情、そして海中でイルカと並走する瞬間——どれも‟見せるため”ではなく、自然の中で素の自分に戻っていく過程そのものが写し取られている。

特に際立ったカットが多く掲載されているのが海中。水の密度、光の揺らぎ、サンゴの影、イルカの気配。ページを開いた瞬間、こちらの呼吸までゆっくりと深くなるような没入感がある。海に潜ったことがない人でも、まるで自分が水の中にゆらゆらと浮かんでいるような錯覚を覚えるほど、‟体験としての写真”が成立している。

イルカと並走する沢尻さん。写真集『DAY OFF』撮影/MANA野元学

夏に海へ行けない人でも、この写真集を開けば、肌に触れる水の冷たさ、耳の奥で響く海の音——太陽が水面を割って差し込む瞬間…そんな感覚が、ページ越しに確かに届く。写真を‟見る”のではなく、‟浸る”。その体験こそが、この作品の最大の魅力といえる。

沢尻エリカが海の中で見せる静かな呼吸には、理由がある。彼女は以前からスキンダイブを通して‟海と向き合う時間”を作っていたそう。タンクを背負わず、ただ自分の呼吸だけで海に潜るスキンダイビングは、技術以上に「心の在り方」が問われるアクティビティのひとつ。

彼女の後ろにはイルカが20頭以上! 光が差し込んで幻想的な1枚に。

今回圧倒的な海中のシーンをサポートしているのは、日本唯一のフリーダイビングギア専門ブランド〈UMMY〉。ロングフィンをはじめとするギアは、海中での身体の伸びやかさ、光の中に溶けていくような動きを後押しし、彼女の‟海での表現”を支えている。

水の密度、光の揺らぎ、イルカとの共鳴——どれも、スキンダイバーとしての身体性があるからこそ成立した瞬間。ロングフィンで水を切る動きは、ただの‟泳ぎ”ではなく、海と対話するための言語のよう。その静かな語りかけが、写真の中で美しい軌跡となって残っている。

1ストロークでスーッと海中へと潜っていく彼女は、人魚そのもの!

海に行けない夏でも、この写真集を開けば、深く息を吸い、ゆっくり潜っていく感覚がきっと届くはず。ページをめくるたび、海の中で彼女が感じている‟自由”や‟解放”が、こちらの胸にも広がってくる。これは単なる写真集ではなく、スキンダイブという身体表現での海のアート。沢尻エリカという存在が、海とともに描き出した新しい美しさの記録。

写真集は海の中から始まり、陸での静かな時間へ移り、再び海へ戻る。まるで一日の呼吸のような流れがあり、読み終えたときには心がすっかり整っている。紙の写真集でもある通常版とはまた別の電子版には、紙では収まりきらないカットや映像まで楽しめるのも嬉しい。

沢尻エリカという存在の‟多面性”と、自然の持つ‟圧倒的な力”。その二つが溶け合い、写真集という枠を軽々と超えて、ひとつのアート作品になっている1冊。これまでの写真集とはまた一味違う、体験型のビジュアルブック。海に行けない夏でも、この一冊があれば、心だけは何度でも海へ帰ることができるはずです。

沢尻エリカ『DAY OFF』

A4判/オールカラー/全160ページ

価格/本体 ¥3,600+税10%

IS撮影/渕本健太郎、MANA野元学

TEXT=GINGER編集部

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