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「履いて欲しくて買っちゃったの!」孫を可愛がる義母。だが、義母のプレゼントに思わず伝えた本音とは

  • 2026.8.6

気が早い義母の贈り物

妻の母は、初孫のことをそれはもう可愛がってくれる、根っからの善意の人だ。

会うたびに、おもちゃや小さな服を両手いっぱいに抱えてやってきては、嬉しそうに手渡してくれる。

その気持ちがありがたくて、私たち夫婦もいつも感謝の言葉を返していた。

そんなある日、我が家の子どもが、つかまり立ちからよちよちと歩き始めた。

記念すべき成長に、妻とふたりで顔を見合わせて喜んだのを覚えている。

そろそろ初めての靴を選びに行こうかと、休日の予定を話し合っていた矢先のことだった。

次の週末、ふらりと訪ねてきた義母が、玄関先で得意げに小さな箱を差し出してきた。

「履いて欲しくて買っちゃったの!」

箱の中には、真新しい小さなファーストシューズが、ちょこんと収まっていた。

「歩き始めたって聞いたから、うれしくてつい先に買っちゃったの」

もちろん、その心づかいはありがたいし、靴そのものもよく似合いそうだった。

けれど、初めての靴だけは、親である私たちの手で選んでやりたいと思っていた。

「まあ可愛い、ありがとうございます」と妻も礼を言ったが、その笑顔の裏には少しの寂しさがにじんでいた。

初めての一足は、子への大切な贈り物になるはずだったのに、と胸の奥がちくりと痛んだ。

やんわり伝えた日

その場ではありがたく受け取ったものの、この気持ちはきちんと伝えておくべきだと思った。

黙って呑み込んでしまえば、これから先も同じことが繰り返されるだろう。

後日あらためて、お茶を出しながら、私はできるだけ穏やかに義母へ向き直った。

「母さん、いつもありがとう。でも初めての靴は、僕たちで選んであげたかったんだ」

「次からは一声かけてくれると嬉しいな」

責めるような調子にならないよう、ひとつひとつ言葉を選んで伝えた。

義母は一瞬きょとんとした後、はっと何かに気づいた表情になった。

「あら…気が早かったわね、ごめんね」

悪気などまるでなかったのだと、その素直な謝りようを見てはっきり分かった。

ただ孫が可愛いあまり、つい張り切ってしまっただけなのだ。

「靴選び、今度はみんなで一緒に行きましょうよ」と、義母はすぐに笑顔を取り戻した。

角を立てることなく、それでも言うべきことをきちんと言えた。

善意を無下にはせず、けれど親としての線もそっと引けた気がした。

次の週末、私たち家族三人は、あらためて子どもの初めての靴を選びに出かけた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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