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「盛大に祝ってね」還暦祝いに写真を撮りたいと言った義母。当日、義母の思わぬ姿に絶句

  • 2026.8.6
「盛大に祝ってね」還暦祝いに写真を撮りたいと言った義母。当日、義母の思わぬ姿に絶句

写真館からの招待

義母は、いわゆる悲劇のヒロインが板についた人でした。

気に入らないことがあると、すぐにいじけて家を飛び出す。

いつでも自分が物語の主役でいたい、そんな人です。

その義母が、60歳の還暦の誕生日を迎えることになりました。ある日、私のスマートフォンに、義母からのメッセージが届きます。

「私の誕生日パーティーを開くので、ここに十一時に集合ね」

メッセージには、一枚のURLが貼られていました。何の場所だろうと開いてみると、それは近所の、少しかしこまった写真館のページだったのです。

なるほど、と私は合点がいきました。

還暦のお祝いに、家族や孫と一緒に、記念の写真を撮りたいのだろう。そう考えれば、写真館という場所にも納得がいきます。

「還暦は薔薇60本で、盛大に祝ってね」

続けて届いたその一言に、少し引っかかりはしたものの、義母らしい張り切りようだと受け流しました。

私の頭にあったのは、赤いちゃんちゃんこを羽織った、穏やかな記念写真の光景です。

「みんなも、きちんとした格好で来てね」

そう念を押されたので、私は子どもたちにもよそ行きの正装をさせ、当日、一家そろって写真館へと向かいました。

真っ赤なドレスの義母

約束の十一時、写真館の扉を開けた私は、その場で言葉を失いました。

スタジオの中央に立っていたのは、真っ赤なオフショルダーのプリンセスドレスに身を包んだ義母でした。肩を大きく出し、頭にはキラキラと輝く王冠を乗せています。

「どう、似合ってるでしょう」

その腕には、真っ赤な薔薇を60本も束ねた、抱えきれないほどの花束。

まるで舞台の主役か、どこかのお姫様のような装いです。

「主役はやっぱり、これくらいしなくちゃね」

私が思い描いていた、赤いちゃんちゃんこを羽織った落ち着いた還暦写真とは、あまりにもかけ離れた光景でした。

きちんと正装させた子どもたちも、真っ赤なお姫様のような義母を、きょとんと見上げています。

「さあ、撮りましょう」

にこやかに指示を出す義母に、私はどう反応していいのか分からず、ただ曖昧に笑うことしかできませんでした。

悪気があるわけではないのです。義母はただ、自分の還暦を、心から華やかに祝いたかっただけなのでしょう。

「はい、笑ってー」

それでも、真っ赤なドレスの義母を囲んでカメラの前に並びながら、私はいったいどんな顔をすればいいのか、最後まで分からずじまいでした。

あの日撮った一枚の写真は、今も少しだけ、見るたびに複雑な気持ちにさせるのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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