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「うちはいつ孫の顔を見られるんだ?」祝いの席で孫を催促し続けた義父。だが、エスカレートする義父を夫が止めた瞬間

  • 2026.8.6

お祝いの席で向けられた問い

結婚して四年目の夏、夫の従姉妹の結婚祝いで、義実家に親戚が十五人ほど集まりました。

座敷はお祝いムードで賑わい、料理が並んで、和やかに食事が進んでいきました。

主役の従姉妹は晴れやかな笑顔で、隣の旦那さんと寄り添っています。

私も夫と並んで、その様子に目を細めていました。

ところが箸がひと段落した頃、義父がふいに私のほうを見て、こう切り出したのです。

「ところで、うちはいつ孫の顔を見られるんだ?」

賑やかだった座敷が、一瞬しんと静まりました。どう答えるべきか迷っていると、隣の夫が助け舟を出してくれます。

「今はまだ、考えてないよ」

やんわりとした返し方でした。それで話は流れるかと思いきや、義父は笑いながら言葉を重ねます。

「考えてないって何だ?後々苦労するぞ」

笑顔ではあるものの、有無を言わせない響きがありました。周りの親戚は、気まずそうに視線をそらしています。

「タイミングを逃したら、大変なんだからな」

私は返す言葉が見つからず、ただ曖昧に微笑むことしかできませんでした。

夫も、それ以上は言葉を継げずにいます。

「早くしないと、あとで泣きを見るのは自分だぞ」

親戚の一人がさりげなく話題を変えようとしてくれましたが、義父の勢いはなかなか止まりませんでした。

乗っ取られたお祝い

場の空気をやわらげたくて、私は苦笑いを浮かべながら、当たり障りのない言葉を選びました。

「そのうち…ご縁があれば」

ところが、そのひと言が、かえって義父の口を軽くしてしまったようでした。

「そのうちってなんだ!?早いにこしたことはないだろ!」

言い切るような口調に、座敷の空気がまた重くなります。私がうつむきかけたそのとき、隣の夫が静かに箸を置きました。

「父さん、もうやめて。子どものことは、僕たち夫婦で決めます」

穏やかでありながら、これまでにない毅然とした声でした。義父は言葉を継ごうとして、口を開いたまま黙り込みます。

「今日は従姉妹ちゃんのおめでたい席なんだから。その話は、またにしよう」

夫はそう言って従姉妹に向き直り、穏やかに笑いかけました。強張っていた座敷の空気が、ふっとほどけていきます。

義父は決まり悪そうに盃へ目を落とし、それきり孫の話を口にしませんでした。親戚たちも、ほっとした表情で従姉妹を祝い始めます。

帰りの車の中で、私は思わず夫に礼を言いました。夫は前を向いたまま、「当たり前だよ」と照れくさそうに笑います。

子どもを持つかどうかは、私たち二人で決めていくこと。その当たり前を夫が守ってくれた帰り道は、胸のつかえがすっと軽くなっていました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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