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「米」とだけ返してきた妻の真意を、俺はメッセージ履歴の中に見つけた

  • 2026.8.5
ハウコレ

妻へ「飯」と送った俺に返ってきたのは、「米」だけでした。

意味を聞き返したあと、俺はこれまでの履歴を遡りました。そこには、自分が妻へ任せ続けてきたものが並んでいました。いつもの「わかった」ではない返事に、俺は初めて説明を求めました。

省略が当たり前だった

妻へのメッセージは、いつからか単語だけになっていました。「タバコ」「飯」それで用件は伝わり、妻は必ず「わかった」と返してくれました。職場や友人には、相手が困らないよう状況を説明していました。それでも妻には、分かってもらえることを前提にしていました。家では言葉を省いても許されると、勝手に決めていたのです。

「米」の意味

帰りの電車でメッセージを開くと、妻から「米」と届いていました。「米って何」と聞き返すと、しばらくして返信が届きました。

「ごはんは炊いてあります。おかずは自分の言葉で聞いてください」

俺は駅のホームへ移動し、妻との履歴を遡りました。「タバコ」「飯」と送る俺に、妻は毎回、意味を補った返事をしていました。自分が送った言葉の足りない部分を、妻が埋め続けていたと分かりました。

履歴に並んでいた単語

家に着いた俺は、玄関で言いました。

「俺、あんなに単語だけだったんだな」

妻は責めず、俺が続けて話すのを待っていました。その態度にも、俺はこれまで甘えていたのだと思いました。翌日、俺は「ごめん。今日は俺が買って帰る。何がいい」と送りました。これまでなら「飯」で済ませていたところを、妻が答えられる形で聞きました。

そして...

文章で送るようになると、妻から返ってくる内容も変わりました。買って帰る物や食べたい物について、そのまま相談が続くようになっています。

今日も「今から帰る。牛乳いる?」と打ち、送信前に一度読み返しています。俺が省いていたのは字数ではありません。妻が受け取ったあとに困らないよう、言葉を選ぶ手間でした。

(30代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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