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「アカウント、見つけちゃったんですよね」初対面で私のSNSを言い当てた彼と、その後

  • 2026.8.5
ハウコレ

「猫の投稿、いいなと思って見てました」打ち明け話のような柔らかさが、かえって足を止めさせました。帰宅後、最初にしたことがあります。

帰り際に彼が口にしたのは、店の感想でも次の約束でもなく、私のSNSのアカウント名でした。

文面では、丁寧な人だった

マッチングアプリで知り合った彼と、初めて会ったのは駅前のカフェでした。やりとりは2週間ほど。返信の間隔も言葉選びも落ち着いていて、会う前の不安はほとんどありませんでした。実際の彼は写真の印象どおりで、仕事の話も趣味の話も、こちらの言葉を待ってから話す人でした。楽しい、と素直に思える時間で、次があってもいいなと考えながら店を出ました。

改札の前で、彼は足を止めた

駅までの数分も、会話は途切れませんでした。改札の前で立ち止まった彼が、こちらを見て言いました。

「アカウント、見つけちゃったんですよね」

一拍おいて、それが私のSNSの話だと分かりました。彼が口にしたのは、本名とも違う、友人にしか教えていないアカウント名だったからです。

「教えてないですよね」

声が硬くなるのが自分でも分かりました。彼は笑ったまま続けました。

「探せば、わかるものですよ」

悪びれない言い方

「猫の投稿、いいなと思って見てました」

彼の言い方には、隠し事を打ち明けることが出来たような軽さすらありました。悪びれる様子がないぶん、この人の中では普通のことだと分かって、私は笑顔を作ったまま一歩下がり、改札に定期をかざしました。ホームに立ってからも、彼がまだこちらを見ている気がして、振り返れませんでした。

そして...

家に着いてまずしたのは、アカウントに鍵をかけることでした。過去の投稿を遡ると、行った店も、飼っている猫も、最寄り駅を推測できそうな写真も並んでいました。翌日、彼から長いメッセージが届きましたが、開いたまま返信はしていません。文面の丁寧さは最後まで変わらないのに、教えていないことを知られていた事実だけは、その丁寧さでは上書きできませんでした。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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