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『退職金1,120万円』を受け取った60代女性→「安全だから」と普通預金へ…2年後、銀行で告げられた“思わぬ事実”に絶句

  • 2026.8.9
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。20年にわたる金融機関窓口での経験から、資産運用や家計のお悩みに役立つ知識をお届けしている、おがわ163です。

「リスクが怖いから、退職金は全額普通預金に入れておくのが一番安全だ」

そう思って手元で放置してはいませんか?確かに元本保証は安心ですが、定期預金の退職金プランや個人向け国債などを活用すれば、リスクを抑えつつより高い金利を受け取れる可能性があります。

今回は、退職金を普通預金のまま2年間据え置いていた60代女性・Aさんの事例をご紹介します。体験談をもとに、安全性を重視しながら退職金を効率的に増やす選択肢について解説します。

「とりあえず普通預金に入れておけば大丈夫!」

短大卒業後、ずっとメーカーで事務職として働き続けたAさん。

2024年9月に定年退職を迎え、退職金1,120万円を受け取りました。
「投資は元本割れのリスクがあって怖い。老後の大切なお金だから、安全な預金に入れておこう」と考えたAさん。特に手続きをすることもなく、退職金をそのまま普通預金口座に入れておきました。

「普通預金なら安全だし、何かあればすぐに引き出せる」という安心感もあり、そのまま約2年が経過しました。
しかしある日、資産運用の相談で銀行窓口を訪れたAさん。担当者から資産状況を確認していただく中で、思わぬ言葉をかけられました。

「1,120万円が普通預金のままになっていますね。もったいないですよ」

「普通預金のままでは損をしていた?」

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「Aさんが退職金を受け取られた2024年9月当時の普通預金金利は0.1%程度でした。その後、日銀の利上げを受けて金利は段階的に上昇し、現在(2026年6月)は0.3%前後まで上がっています。しかしその間、退職直後に有利な運用先を選んでいれば、もっと効率よく資産を増やせていたんです」と担当者。

「それに対して、退職後一定期間内に手続きをすると使える退職金専用の特別金利定期預金や、国が発行する個人向け国債という選択肢もあったんですよ」と担当者から説明を受けたAさん。二つの運用先を初めて知りました。

1.退職金専用の特別金利定期預金

退職後一定期間内(金融機関によって異なりますが、多くの場合2〜3年以内)に手続きをすると、通常より高い金利が適用される定期預金です。Aさんはまだ退職後約2年のため、申込みが可能な場合があります。金融機関によって条件や金利は異なるため、早めの確認が必要です。

2.個人向け国債(変動10年)

国が発行する債券で、半年ごとに金利が変動します。2024年9月当時の初回適用利率は0.61%でしたが、その後の金利上昇に連動して利率も上がり続け、2026年6月は年1.74%(税引後約1.39%)まで上昇しています。

満期まで保有すれば元本割れを防ぐことができます。なお、購入後1年間は中途換金できず、1年経過後に換金する場合は直前2回分の利息相当額が差し引かれる点に注意が必要です。

「退職直後に相談していれば、もっと有利な条件で運用できていたんですね」とAさん。「知らなかった…もっと早く相談すればよかった」と肩を落としていました。

退職金は「とりあえず預金」ではなく、早めに相談を

退職金を普通預金に預けっぱなしにしていると、本来得られるはずだった利息を逃してしまう機会損失につながります。

元本割れを避けたい場合でも、退職後一定期間内に申し込める優遇金利の定期預金や、金利上昇に追随し満期保有で元本が保証される「個人向け国債(変動10年)」といった選択肢が存在します。特に退職金向け定期預金は申請期限が設けられているケースが多いため、退職後はできるだけ早い段階での確認が推奨されます。

「運用=危険」と決めつけず、ご自身の資産状況やリスク許容度に合わせた方法を選ぶために、まずは金融機関の窓口などで早めに相談してみましょう。


執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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