1. トップ
  2. エピソード
  3. 「全部把握しています」元ホテルマンが明かす、シングル予約で『こっそり2人宿泊』が“即バレ”するワケ

「全部把握しています」元ホテルマンが明かす、シングル予約で『こっそり2人宿泊』が“即バレ”するワケ

  • 2026.8.13
undefined

「シングルで予約して、2人で泊まる」

お盆休みは家族旅行や帰省で、普段よりホテルを利用する機会が増える時期。「1人分の宿泊費を浮かせたい」「自分たちくらいならバレないはずだ」という誘惑がふと頭をよぎる人もいるかもしれませんが、それは想像以上に簡単に見抜かれているようです。

大手ホテルチェーンに4年間勤務した経験を持つ元ホテルマンAさんによると、こうしたケースは「日常茶飯事」とのこと。しかし、そうした不正はホテル側にほぼ確実に把握されているといいます。

今回は、知られざる検知システムの実態についてAさんに話を伺いました。

「シングルで予約しているのに…」

宿泊人数の不正は、本当にホテル側に発覚するものなのでしょうか。Aさんは即答します。

「間違いなくバレますね。『シングルで予約されているのに、もう1人連れ込んでいる』というケースは“日常茶飯事”です。とりわけ小規模なホテルであれば、発覚する確率は非常に高いですよ」

防犯カメラとホテルマンの「認識能力」

それでは、ホテル側はどのようにして不正を察知しているのでしょうか。不正が判明するまでの流れを、Aさんがわかりやすく説明してくれました。

「まず、フロントでチェックインを受ける際に、お客様のお顔を記憶しています。その上で、エレベーター内や廊下に配置された防犯カメラによって確認を行うのです」

宿泊客の安全確保や防犯対策として設置されている共有スペースの防犯カメラ。これが、こうした不正を見抜く手段としても活用されているのです。

「エレベーターを降りてどちらのお部屋に向かわれたかで概ね推測がつきますし、『チェックイン時の情報と異なる人物が入っていった』という点もすぐに判明します」

ホテルのフロントスタッフは、接客のプロとして利用客の顔や名前などを一通り把握しています。その高い能力が、宿泊人数の不正発見にもつながっているのです。

法律上も、全宿泊客の情報把握が必須

Aさんによると、法律上、宿泊施設は全宿泊者の情報を把握しておく義務があるといいます。

宿泊施設において、安全管理やトラブルの未然防止の観点からも宿泊客の情報は欠かせません。たとえば火災や災害、感染症が拡大した際などには、迅速に宿泊客の情報を把握する必要があるためです。

シングルとダブルの境界が曖昧な部屋の場合

ただし、近年ではシングルとダブルの区別があいまいな部屋も増えてきています。Aさんは昨今の事情についても言及します。

「最近は『シングルルーム』として提供していても、実際にはセミダブルやダブルベッドを設置している部屋を利用しているケースが多いのです。そういったお部屋の場合、定員が2名に設定されているため、1人名義で予約して2人で宿泊しても、定員内の利用として見逃されるケースもあります。本来であれば、2名分の料金を頂戴すべきところなのですが」

部屋の定員以内であれば、必ずしも追加料金を請求されないケースもあるようですが、最初から2人で泊まる予定がある場合は、予約段階で必ず確認を行うようにしましょう。

「バレていない」のではなく「把握されている」

「シングルで予約して2人で宿泊する」という軽率な不正行為は、私たちが思っている以上にホテル側に把握されています。

Aさんの言葉は、「気づかれていない」のではなく「あえて声をかけられていないだけかもしれない」という紛れもない現実を示しています。

ホテル側は気づかないだろうという甘い考えは、フロントスタッフと防犯カメラが張り巡らされた監視体制の前では通用しません。「自分だけは大丈夫」という認識がいかに無防備か、そしてその行為がホテルの安全管理の根幹を脅かすリスクになるかを理解する必要があります。

ご宿泊の際は、ルールをしっかりと遵守しましょう。


取材協力:元ホテルマンAさん

20代後半の男性。大手ホテルチェーン従業員として4年間のキャリアを経て、現在は旅行業界で勤務している。

※本記事は過去に人気を集めた記事を、一部再編集して掲載しています。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名OK】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ