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バスで体調不良になった妊婦「ここで降ろして」降車をお願いしたが…→その後、運転手が放った一言とは?

  • 2026.8.9
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バスや電車といった公共交通機関は、高齢者や妊婦、身体に不調を抱える人など、多様な事情を持つ人々が日々利用しています。取り分けお腹が大きくなった時期の女性にとって、ゆれる車内で立ったまま過ごすのは心身ともに大きな負担となりかねません。

今回は、保育士として働く50代女性のAさん(仮名)が体験した『妊娠後期に路線バス内で体調が急変した際の不条理な出来事』についてご紹介します。

動かない車内、襲いかかる激痛と眩暈。助けを求めるも…

今から22年前、2人目の子を身ごもっていた際のことです。

仕事を終えた夕方、上の子を連れて駅近くに用事があったため、路線バスに乗車しました。当時は妊娠後期に入り、普段使っていた自転車に乗るのが厳しくなっていたため、移動手段としてバスを選んだのです。

前方のドアから乗り込むと、車内はすでに超満員。人混みの奥へ進むのが怖かったため、運転席のすぐ横に子どもと一緒に立っていました。

通常であれば5分程度で着く道のりでしたが、その日は重度の大渋滞で一向に前に進みません。途中の停留所でもどんどん人が乗ってきて、押し出されるように少し奥へと移動しました。

10分、20分と時間が経つにつれ、しだいにお腹の張りと猛烈な吐き気、目眩(めまい)に見舞われ、額からは冷や汗が噴き出してきたのです。立ち続けることができなくなり、私はそのままステップの段差に座り込んでしまいました。

乗車から30分以上が経過した頃、どうしても限界を感じた私は、まったく動きそうにないバスの運転手に向かって必死に訴えました。

「妊娠中で気分が悪くなってしまったので、ここで降ろしていただけないでしょうか?」

しかし返ってきたのは、「ここはバス停じゃないから降りるなんて無理!」という、車内全体に響きわたる声で怒鳴られてしまいました。

誰か席を譲ってくれないかとすがる思いで座席を見渡しましたが、周囲からの声掛けはなく、席を譲ってもらうことはできませんでした。すぐ手前には優先席があったにもかかわらずです。

私は上の子の手を強く握りしめ、お腹の赤ちゃんが無事であるよう祈りながら必死で耐え忍び、ようやく辿り着いた次の停留所でバスを降りました。降りた瞬間に歩道の固いアスファルトの上へ崩れ落ち、しばらくは起き上がることすらできませんでした。

乗客の安全管理や運行上の規定があること、渋滞でイライラが募っていたこと、誰もが疲れていたであろうことは理解できます

しかし、少しでも誰か手を差し伸べてくれる人がいたら…と思ってしまいました。

ルール遵守と人命配慮の狭間で。一人ひとりに問われる思いやりの姿勢

お腹の大きな妊婦が体調不良になってしまったにもかかわらず、柔軟な対応や周囲の手助けが得られなかったというエピソード。

現実問題として、路線バスは法令の定めにより、自然災害などの極端な事態を除いて指定のバス停以外で乗客を降車させてはならないルールになっています。

今回のバスも自由降車区間ではなく、また渋滞の道路上で降ろすことは危険が伴うため、運転手としては規定に従った正しい判断を下した形と言えます。

しかし、めまいや冷や汗、急激なお腹の張りといった明確な緊急性が生じている場面においてどう対処すべきだったのかは議論が分かれるところでしょう。

公共交通の現場においてルールの順守や安全運転が厳しく求められるのは当然ですが、それと同時にさまざまな事情を抱えた人が利用しているという前提を忘れてはなりません。

目の前で困っている人や体調を崩している人を見かけた際、席を譲るなどの自発的な気遣いができるかどうか。私たち一人ひとりのモラルと配慮が問われています。


●本記事では読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。
アンケート実施日:2025年9月23日
投稿方法:TRILL 募集フォームより
投稿者:50代女性・会社員


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