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「プールだ!」初めての温泉に大はしゃぎの子供。父親とのやりとりを見て、心が温まった瞬間

  • 2026.8.5
「プールだ!」初めての温泉に大はしゃぎの子供。父親とのやりとりを見て、心が温まった瞬間

夕食のあとの大浴場で

家族で温泉旅館に泊まった夜、夕食を終えた私は、ひとりでのんびり大浴場へ向かいました。

清掃を終えたばかりの浴場は、湯気がふわりと立ちのぼる静かな空間です。

誰もいない湯にひとりで身を沈めると、日ごろの疲れがゆっくりとほどけていきました。

肩まで湯に浸かり、旅の疲れをほぐしていると、少し離れたところから、小さな足音とにぎやかな声が近づいてきました。

父親に手を引かれた、三歳くらいの男の子です。どうやら、この子も家族旅行の途中のようでした。

プールだと駆け出す子

どうやら初めての温泉だったようで、男の子は広い湯船を目にした瞬間、目をきらきらと輝かせました。

そして、あらんかぎりの大きな声を上げたのです。

「プールだ!」

そのまま湯船へ飛び込もうと駆け出す我が子を、父親が慌てて抱き止めました。

「泳がないよ!」

湯気の向こうで交わされたやりとりに、居合わせた大人たちが、思わず顔をほころばせました。

とがめる人など、ひとりもいません。誰もが、微笑ましいものを見る目で、その親子をあたたかく見守っていたのです。

笑顔に包まれた湯船

父親は男の子をそっと抱きかかえ、かけ湯をしてから、ゆっくりと湯船へ入れてあげました。

熱くないかと気づかう父親の手つきは、見ているこちらまで優しい気持ちにさせます。

おそるおそる肩まで浸かった男の子は、やがて満足そうに目を細めました。

「あったかい〜」

そのひとことに、張りつめたものなど何もない、やわらかな笑いが浴場に広がりました。

私まで、なんだか心がぽかぽかと温まっていくようです。

旅先で見知らぬ人と分け合う、こんな穏やかな時間もいいものだと、しみじみ思いました。

湯から上がって脱衣所へ行くと、先ほどの親子がまた話していました。

またプール入りたいとせがむ男の子に、父親がプールじゃなくて温泉なと苦笑いで返しています。

そのやりとりが、なんとも可愛らしくて、私は思わず笑ってしまいました。

名所を巡った疲れも、その光景ひとつですっかりほどけていきました。

温泉の湯よりも、あの親子の笑顔のほうが、よほど体の芯まで温めてくれた気がします。

子どもの無邪気なひと声が、その場にいたみんなをやさしい気持ちにしてくれた、忘れられない夜になりました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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