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「独占してたのか」休憩用のベンチを独占する客。だが、スタッフの一言で空気が一変

  • 2026.8.5
「独占してたのか」休憩用のベンチを独占する客。だが、スタッフの一言で空気が一変

二時間待ちの人気アトラクション

その日は家族で、以前から楽しみにしていた有名な遊園地へ出かけました。

お目当ては、園内でいちばん人気のあるアトラクションでした。

入り口の案内板には、待ち時間およそ二時間と表示されています。

長い列は何度も折り返しながら続いていて、その途中には、順番を待つ人が少しだけ足を休められるようにと、ベンチがいくつか置かれていました。

列がベンチのそばまで進んだ人が腰かけて休み、また立ち上がって前へ進む。

誰もがそうやって、長い待ち時間をやり過ごしていたのです。

ベンチを離れない女性

ところが、そのベンチのひとつに、ずっと座ったまま動かない女性がいました。

列の流れとは関係なく、スマートフォンをいじり続けているのです。

はじめは、疲れて休んでいるのだろうと思っていました。

けれど、私たちの列が何度折り返しても、その人はまったく同じ場所から動きません。

不思議に思って眺めていると、からくりが見えてきました。

連れを先に列へ並ばせておき、列が折り返してベンチのそばまで来たところで、何食わぬ顔で合流していたのです。

つまり彼女は、ベンチに居座りながら、並ばずに順番だけを進めていたのです。

(独占してたのか)

そのあいだ、本当に足を休めたい人は、席に座ることさえできません。

周りの人たちも同じことに気づいたのか、困ったような、あきれたような視線が、少しずつその一角に集まり始めていました。

周りが見抜いた瞬間

ちょうど列を見回っていた係員が、その様子に気づいて足を止めました。

そして女性のそばへ歩み寄ると、穏やかに、しかしはっきりと声をかけたのです。

「こちらは、並んでいる皆さまの休憩用のベンチです、他の方にも配慮をお願いします」

女性は決まりが悪そうにスマートフォンをしまうと、連れの人と気まずい視線を交わし、そのまま列を離れて歩き去っていきました。

ベンチは、ようやく本来の役目を取り戻したのです。

空いた席には、待ちくたびれた高齢のご夫婦が腰かけ、ほっとした表情を見せていました。

順番を守るというあたり前のことが守られただけで、周りの空気はこんなにも軽くなる。私は妙に感心してしまいました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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