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友人の日傘を自分のもののように使っていた私→ショーウインドーに映った友人の左肩

  • 2026.8.3
ハウコレ

友人の日傘に入れてもらった私は、話をしながら傘の中心へ寄っていました。柄に手を添え、「もっとこっち来れば」と声までかけていた私が、自分の立ち位置に気づいたのは、店の窓に映った友人の左肩を見たときでした。

日傘を持ってこなかった私と、友人の傘

その日、私は日傘を持たずに家を出ました。天気予報を見忘れたのか、面倒だったのか、今となっては思い出せません。駅前で待っていた友人の頭上には、涼しげな日傘が広がっていました。汗を拭きながら駆け寄った私は、「暑いね」と声をかけながら、当然のように傘の中に入りました。友人が場所を空けてくれたので、私は迷いなくその隣に立ちました。

「一緒に入っている」つもりで、傘の中心に立っていた私

歩き出してからも、私は友人と話しながら少しずつ位置を動かしていました。日陰に体が完全に入るように、無意識に傘の柄へ手を添えていました。進む方向まで、自分の歩きたいペースへ引き寄せていたようです。

友人が少し離れたとき、私は「もっとこっち来ればいいのに」と声をかけました。私としては、遠慮している友人を気遣ったつもりでした。傘の下は2人分ある。だから一緒に入ればいい。単純にそう考えていました。

ショーウインドーに映った、傘の中心にいたのは私だった

大通りに面したカフェの前で、友人が信号待ちで立ち止まりました。

「私もちゃんと日傘に入りたい」。

振り返った友人の視線を追うと、ショーウインドーに映る私たちの姿がありました。傘の下に丸ごと収まっているのは私だけ。友人の左肩は日差しの中で光っていました。

私は間を置いてから、「ごめん。完全に自分の日傘みたいに使ってた」と、傘の外に出ました。

そして...

友人が黙っていたのは、気にしていないからではないのだと、そのとき分かりました。私は日陰に立てている自分の快適さばかりを考えていました。友人にも同じ気持ちで一緒に入っていると思い込んでいたのです。悪気がなかったのは事実です。でも悪気がないことと、相手を炎天下に立たせたことは、別のことでした。帰り道、私はドラッグストアで自分の日傘を買って、友人に写真を送りました。

(20代女性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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