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赤ちゃんに転生してラッキー…じゃなかった!? 元社畜が体験する“赤ちゃんライフ”の過酷な実態【書評】

  • 2026.8.1

【漫画】本編を読む

多忙な社会人生活を送っていると、誰もが一度は赤ちゃんを羨ましく思うことがあるだろう。だが、いざなってみると想定外の連続で、赤ちゃんも決して楽ではないことが分かる。『赤ちゃんに転生した話』(茶々京色/KADOKAWA)は、そんな赤ちゃんライフのギャップをユーモラスに描いた作品だ。

主人公の撫倉和史(なでくら かずふみ)は、医薬情報担当者(通称MR)としてブラック企業に勤める男性。ある日、激しい胸の痛みに襲われ、気が付くと赤ちゃんに転生していた――。

一見すると、赤ちゃんになれるのは羨ましく思えるかもしれない。和史も当初は転生に困惑しつつも、眠り放題の赤ちゃんライフに胸を躍らせていた。しかし、彼を待ち受けていたのは恐怖と苦労の連続。目を開いてもほとんど何も見えず、意思疎通の手段も泣くことしかできない。寝ようとしてもモロー反射で起きてしまうなど、和史は赤ちゃんライフの過酷さを痛感していく。

赤ちゃん×転生モノはこれまでにも数多く描かれてきたが、赤ちゃんの視点でここまで踏み込んだ作品は、それほど多くないだろう。聴覚や視覚が制限され、思うように体を動かすことすらままならない生活が、いかに恐ろしく過酷なものなのか。主人公と同様、読者もまた赤ちゃんであることの大変さを思い知ることになるはずだ。

泣き続ける赤ちゃんを前に、「なんで泣くの?」「何が不満なの?」と思い悩んできた人はきっと少なくない。しかし同作を読めば、その答えが見えてきて、ほんの少し肩の力が抜けるかもしれない。

文=ハララ書房

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