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音楽だけじゃない!?海外生活10年のつんく♂が世界で大ヒットさせたゲームとは?

  • 2026.8.19
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2019年4月、近畿大学入学式で祝辞をおこなったつんく♂(C)SANKEI

ヒット曲を歌った人が、国民的アイドルを育て、世界で500万本超売り上げるゲームまで作る。しかも今は、家族とハワイで暮らしながらだ。

つんく♂は、シャ乱Qのボーカリストだった。ステージの真ん中に立ち、客席の熱を浴びた。次は曲を書く側へ回った。メンバーを選ぶ側にもなった。さらに、ボタンを押す人まで夢中にさせた。

歌う人だった経験が、アイドル、ゲームへと形を変え、2000曲を超える仕事の中で今も動いている。

ステージに立った人が、次の歌い手を作る

1988年、つんく(現・つんく♂)の所属していたバンドを含む3つのバンドからメンバーが合流し、シャ乱Qが結成された。1992年にメジャーデビュー。『シングルベッド』『ズルい女』『いいわけ』など、数々のミリオンセラーを生み出した。

歌い手がどこで息を吸うか。どの言葉なら届くか。曲の中で誰の個性が前へ出るか。つんく♂は、作る側へ回る前に、演者としてそれを体に入れていた。

1990年代後半、オーディションからモーニング娘。を誕生させる。1999年の『LOVEマシーン』は170万枚以上を売り上げた。全員を同じ色にそろえない。声も動きも違うメンバーを並べ、違いごと一曲の力にした。

その後も多くの歌手へ曲を届けた。JASRAC登録楽曲は2000曲超。2000年から2002年には、オリコンの作詞家部門と作曲家部門で3年連続1位を記録している。

バンドでミリオンを獲得した人が、プロデューサーとして170万枚超の曲を作る。舞台のこちら側と向こう側を知る強さが、つんく♂の仕事の出発点だ。

リズムは、歌番組の外でも遊べる

曲は聴くだけではない。体が先に動く。少しずれると悔しい。ぴたりと合えば、理由もなく気持ちいい。

つんく♂が企画と音楽を手がけた『リズム天国』シリーズは、その感覚をゲームにした。難しい説明は少ない。音を聴き、合図を待ち、ボタンを押す。うまくいかない瞬間まで笑える。シリーズは世界累計500万本を超えた。

2026年7月には、11年ぶりの完全新作『リズム天国 ミラクルスターズ』が発売された。80種類以上のリズムゲームを収録。ヒット曲の作り手という昔の肩書で止まらず、今も新しい遊びを世に出している。

仕事はまだ横へ広がる。母校・近畿大学の入学式は、2026年で11回目の総合プロデュース。学生オーディションを行い、その年の新入生が主役になる式を作った。『TOKYO青春映画祭』では、若い表現者が作品を届ける場を支える。

歌手を輝かせた目は、ゲームを遊ぶ人や、初めて大きな舞台に立つ学生へ向いている。つんく♂が作るのは曲だけではなく、人が夢中になる時間だ。

ハワイと日本を行き来して、作る

2016年6月11日、つんく♂は家族と日本を発った。主な生活拠点はハワイ。2026年には居住10年を迎えた。家族との時間はハワイにある。仕事では日本へとやってくる。

2021年発表の『My Hero〜奇跡の唄〜』では、ニューヨークにいた坂本龍一と、ハワイにいたつんく♂がメールを重ねた。つんく♂は作詞だけでなく、アレンジとトラックプロデュースも担当した。二つの街の間で、一曲ができた。

海を渡ったあとも、モーニング娘。への楽曲提供は続いた。『リズム天国』は新作へ進んだ。入学式も映画祭も動いた。

暮らす場所が変わっても、演者の気持ちを知るプロデューサーの仕事は切れなかった。むしろ、歌番組の外へ、日本の外へ、届ける場所を増やしている。

ミリオンを歌った声。2000曲超を書いた手。世界500万本のゲームを組み立てた耳。ハワイ生活10年の節目にも、つんく♂は次のリズムを作っている。


※記事は執筆時点の情報です

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