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「うちの子が早く遊びたいの」公園で並んでいた娘を押しのけた母。だが、他の父親の一言で態度が一変

  • 2026.8.2
「うちの子が早く遊びたいの」公園で並んでいた娘を押しのけた母。だが、他の父親の一言で態度が一変

遊具の前にできた列

当時7歳だった娘と、近所の大きな公園へ出かけた休日のことです。

娘のお目当ては、園内でいちばん人気のある回転式の遊具でした。

「並ぶんだよね」

「そう。前の子が終わったらね」

娘の前には、3人の子どもが並んでいました。

娘はいちばん後ろで、両手を体の横につけたまま、順番が来るのを待っています。

私は少し離れたベンチのそばから、その背中を見ていました。

列は少しずつ進みます。あと2人。あと1人。

そのときでした。後ろから走ってきた親子が、列の脇をすり抜けます。40代くらいの母親が娘の肩に手を当てて、そのまま横へ押しやりました。

よろけた娘が、私のほうを見ます。

振り返った母親の大声

「すみません、うちの子が先に並んでいたんですが」

声が震えていたと思います。母親は振り返って、私を睨みました。

「うちの子が早く遊びたいの」

周りの保護者たちが、一斉にこちらを向きました。

滑り台の下で立ち話をしていた人も、砂場のふちに座っていた人も、動きません。誰も何も言わないまま、数秒が過ぎます。

娘の手を引いて、別の遊具へ移ろうか。そう思って一歩踏み出したときでした。

列の前のほうにいた父親が、こちらへ体を向けます。子どもを肩車していた、背の高い人でした。

「うちの子も、待つのは苦手ですよ」

怒鳴り声ではありません。むしろ、そばにいた子どもたちに聞かせるような、静かな言い方でした。

「苦手でも並ぶから、この列があるんです」

最後尾へ歩いていった親子

母親の顔から、さっきまでの勢いが消えました。何か言おうとして口を開き、そのまま閉じます。

周りを見回した先には、うなずいている保護者が何人もいました。

砂場のふちにいた人が、小さく手を上げて列の最後尾を指します。

「……後ろ、行こうか」

母親は息子の手を取って、列のいちばん後ろへ歩いていきました。すれ違うとき、こちらへは顔を向けませんでした。

娘は元の場所へ戻りました。また両手を体の横につけて、順番を待ち始めます。

「順番、来た?」

「もうすぐだよ」

肩車の父親が、前を向いたまま言いました。

「ずっと並べてて、えらかったですね」

「ありがとうございます。はっきり言っていただけて、助かりました」

娘の番が来て、遊具がゆっくり回り始めます。列の後ろのほうでは、あの親子も自分たちの順番を待っていました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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