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「会社にはバレない」“副業所得150万円”を確定申告→数ヶ月後、人事から呼び出され…40代女性に告げられた“一言”に絶句。

  • 2026.8.2
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関でマネージャーを務めながら、家計や働く世代のお金のご相談に向き合っている中川です。

「確定申告さえきちんとしておけば、会社に副業が知られることはない」

そう思い込んでいませんか?実は、副業分の税金対策を正しく行っているつもりでも、確定申告書の“たった一箇所”のチェック漏れや認識違いによって、住民税の通知から会社に把握されてしまうケースが後を絶ちません。

今回は、40代会社員女性の実際の失敗エピソードをもとに、副業と住民税に潜む「意外な落とし穴」と、会社に知られないための事前確認ポイントをわかりやすく解説します。

「会社にだけは知られたくない」――静かに始めた副業

Bさんは現在46歳、都内のメーカーで管理部門の課長代理を務める会社員女性です。お子さん2人がそれぞれ高校生と大学生になったタイミングで、副業としてWebライター(原稿執筆による報酬所得)を始められました。

4年目には年間の副業所得(売上から経費を引いた雑所得)が150万円ほどに。会社の規定上は届け出れば認められる可能性もありましたが、「同僚に知られて気まずくなるのが嫌」「評価に影響したらどうしよう」という不安があり、会社には申告しないようにしていました。

「確定申告はきちんとやる。住民税は自分で払う方法を選ぶ。そうすれば会社にはバレないと聞いていましたから」

Bさんは自宅のパソコンで確定申告を完了させました。副業所得が20万円を超えていれば所得税の確定申告が必要だという基本は押さえていたつもりでした。

住民税通知書を渡された、6月の応接室

ところが6月、会社の人事担当者から内線が入ります。応接室に通されたBさんは、自分の手元に渡された「住民税の特別徴収税額決定通知書」を見て息が止まりました。月々の住民税額が、給与に対して明らかに高い金額になっていると指摘されたのです。

「本業以外の所得がある可能性が考えられます。ご事情を確認させていただきたいのですが」

帰宅後、Bさんは慌てて確定申告書の控えを引っ張り出します。確定申告書第二表の「住民税・事業税に関する事項」――そこには、給与・公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法として「給与から差引き(特別徴収)」と「自分で納付(普通徴収)」の選択肢がありました。

Bさんが入れたつもりだった「自分で納付」のチェックが、抜けていたのです。

結果として副業分の住民税が本業の給与から天引き(特別徴収)される形となり、住民税額の増額から人事の知るところとなってしまいました。

「自分で納付」にしても、安心しきれない理由

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

Bさんは専門家に相談に行きます。そこで聞かされた話は、さらに注意が必要な内容でした。

「確定申告書第二表で『自分で納付』にチェックを入れれば、原稿料やデザイン料などの『雑所得・事業所得』については、原則としてご自宅に副業分の納付書が届く(普通徴収)形になります。ただし、自治体によっては独自のルールで給与所得と合算して特別徴収で処理してしまうケースもあります」

さらに専門家はこう続けます。

「特に注意が必要なのは、副業がアルバイトやパートなどの『給与所得』である場合です。地方税法の原則により、給与所得の住民税は本業の給与と合算して特別徴収されるのがルールとなっている自治体がほとんどです。その場合、いくら『自分で納付』を選んでも普通徴収に切り替えられない可能性が極めて高いのです」

Bさんの場合はWebライター(雑所得)だったため、正しく「自分で納付」を選択し、必要に応じて事前に役所の税務課へ「副業分は普通徴収にしてほしい」と確認・相談していれば、会社への通知を防げた可能性が高かったのです。

「隠れて行う副業」に潜む本当のリスク

Bさんはその後、人事担当者と上司に経緯を説明し、副業届の提出と引き換えに継続を認めてもらえたものの、当初思い描いていた「静かに続ける」道は閉ざされてしまいました。

Bさんの事例のように、税金の手続き(確定申告)でどれほど注意を払っていたとしても、自治体の運用や税額の変化によって会社に把握される可能性をゼロにすることはできません。

そして何より、一番の落とし穴は「ルールを伏せたまま副業を行うこと自体が、会社との信頼関係を大きく損なうリスクを孕んでいる」という点です。

近年は副業を解禁・推進する企業が増えている一方で、本業への支障や情報漏洩を防ぐ目的で「事前申請・届出制」を設けている会社が一般的です。黙って副業を続け、後から住民税の通知などで判明した場合、就業規則違反として厳重注意や処分の対象になってしまうケースもあります。

トラブルを防ぎ、安心して働くための3つのステップ

副業によってキャリアや収入の選択肢を広げることは素晴らしい挑戦ですが、本業での立場や信用を失ってしまっては本末転倒です。トラブルを未然に防ぐために、以下のステップを徹底しましょう。

1. まず自社の就業規則と副業規定を確認する

自己判断で進めず、自社の就業規則(副業の可否、事前申請の要否、禁止されている業種など)を必ず事前に確認しましょう。認められている範囲で正しく届け出を行うことが、最も安全で確実な方法です。

2. 正しい所得区分で確定申告・住民税申告を行う

副業所得(売上から経費を引いた金額)が年間20万円を超える場合は所得税の確定申告が必要です。また、20万円以下であっても市区町村への住民税申告は別途必要となります。税金の手続きは正しく理解し、適切に行いましょう。

3. 税務や働き方の不安は専門窓口へ相談する

税金の計算方法や確定申告書の書き方、住民税の徴収方法(特別徴収・普通徴収)について不明点がある場合は、お住まいの役所(税務課)や税務署、税理士などの専門窓口へ事前に相談することをおすすめします。

まずは会社のルールを確認し、正しく申告・申請を行った上で堂々と取り組むことが、長期的な安心とキャリアの成長につながります。申告手続きの知識を正しく身につけるとともに、会社や社会のルールを守って、健全な形で副業を活用していきましょう。


※本記事は副業にかかる税務や一般的な手続きの概要を解説したものであり、会社の就業規則違反や個別の税務トラブルに関する法的責任を負うものではありません。
※副業の可否についてはご自身の所属企業の就業規則をご確認いただき、税務上の具体的な申告手順や不明点については、管轄の税務署、お住まいの市区町村(税務課)、または税理士等の専門家にご相談ください。

執筆・監修:中川 佳人
金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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