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お盆帰省中、親の車を運転する40代息子→駐車時にポール接触事故…保険会社の“見積額”に青ざめたワケ

  • 2026.8.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。お盆や年末年始の帰省時、実家の車を借りて買い物や送迎に出かける方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、実家の車を運転中に物損事故を起こし、保険が適用されず、修理費を自己負担することになった事例を紹介します。

実家で借りた車を駐車場のポールに接触

都心のマンションで暮らすAさん(40代・会社員)は、自家用車を持っていません。今年のお盆休みは、新幹線を利用して地方の実家へ帰省しました。実家では父親の車が一家の足となっており、滞在中はAさんもたびたび運転を代わっています。

父親は数年前に車を買い替えた際、車両保険も付けた契約を結んでいます。事故が起きたのは、お盆の買い出しでスーパーを訪れたときでした。Aさんが後退しながら駐車スペースへ車を入れようとした際、後方にあったポールに車体を接触させてしまいます。

車を確認すると、リアバンパーとフェンダーがへこんでいました。修理工場で見積もりを取ったところ、修理代は約12万円と判明します。

保険会社の回答は「お子さまの運転は補償の対象外」

父親の保険で直せると考えたAさんは、加入先の保険会社へ連絡を入れました。ところが、電話口の担当者から返ってきたのは想定外の回答でした。

「ご契約では、お子さまの運転は補償の対象になりません」

契約内容を確認した担当者が、申し訳なさそうに理由を伝えます。父親の自動車保険には、運転者を記名被保険者(保険の対象となる主たる運転者)と配偶者に限定する「本人・夫婦限定特約」が付いていたのです。

保険料を抑えるための限定特約は、ふだん夫婦2人しか乗らない父親の契約としては自然な選択でした。しかし、この特約が付いていると、同居や別居にかかわらず子どもの運転は補償されません。

限定がなければ車両保険の対象になる事故でした。もっとも車両保険には自己負担額の設定があり、保険を使うと翌年からの保険料も上がるため、対象であっても全額が支払われるとは限りません。

修理代の12万円は、全額をAさんが負担する結果となりました。

「保険が適用される運転者の範囲なんて、考えたこともありませんでした」

保険が車に付いていても、補償されるのは契約で決めた範囲の運転者だけだったのです。

帰省先で親の車を運転する前の注意点

帰省先で親の車を運転するなら、出発前に親の保険の「運転者の範囲」を確認してもらいましょう。限定が付いている場合は、滞在中だけ限定を外す変更を保険会社や代理店に相談します。

手続きを行えば、保険料の差額は日割りで精算されます。連休中で窓口の手続きが間に合わないときは、運転する本人がスマートフォンから即日申し込める1日単位の自動車保険を選ぶ方法もあります。

ただし、車両補償の有無や条件はプランごとに異なるため、補償内容を確かめて選びましょう。運転者限定の種類や契約内容によって扱いが変わるため、「この滞在中に私が運転しても大丈夫か」を契約先に確かめてから借りるようにしてください。



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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