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「通帳の金額、全額下ろされてる」家が建つほどの積立を勝手に使った夫→夫の勝手な行動に離婚を決意

  • 2026.7.30

記帳した通帳を見た朝

元夫は、もともとお金にルーズな人でした。

見栄っ張りで、人におごるのが好きで、財布の中身をあまり考えない。

それでも結婚し、子どもが生まれてからは、二人で積立の口座を作りました。

「将来のために、少しずつ貯めていこう」

そう言った横顔は真剣で、この人も変わったんだと思っていました。

毎月コツコツと積み立てて、通帳の残高は着実に増えていきます。いつか小さな家が建てられるほどの額になっていました。

ある朝、用があって近くの銀行へ寄り、その通帳を記帳しました。

印字された数字を見て、指が止まります。

「通帳の金額、全額下ろされてる」

残高は、ゼロでした。

積み上げてきたはずの金額が、一円も残っていません。何度見返しても、引き出しの記録が並んでいるだけでした。

言葉を濁した元夫

その晩、通帳をテーブルに置いて聞きました。

「このお金、どうしたの」

元夫は、目を合わせませんでした。

箸を持つ手が、途中で止まっています。

「ちょっと、いろいろあって」

「いろいろって、何」

「……そのうち返すから」

私の声だけが、少しずつ大きくなります。それでも元夫は、うつむいたままでした。

「返すって、いつのこと。あれは、子どものために積み立ててきたお金だよ」

「……分かってる。分かってるんだ」

それきり、口をつぐみます。

問い詰めても、言い訳とも言えない短い言葉が返るだけでした。

何日かして、ようやく分かったのは、元夫の実家の借金の返済に消えていたということです。私にも子どもにも、一言の相談もないままでした。

離婚を決めた朝

怒鳴る気力も、湧いてきませんでした。

呆れて、返す言葉が見つからない。ただ、この通帳の空欄が、これから先もずっと続くのだろうと分かってしまったのです。

次の朝、私は自分から切り出しました。

「積立のことは、もういいの。ただ、私はあなたと一緒には続けられない」

元夫は何か言いかけて、また口を濁しました。引き止める言葉も、結局は出てこないままでした。

手続きは、思っていたより静かに進みました。書類にサインをする手は、自分でも意外なほど落ち着いています。

積み立てたお金は、もう戻ってきません。それでも、通帳を記帳しては眠れなくなる夜が、ようやく終わりました。決めたのは、家が建つほどの額を惜しむ気持ちではなく、自分と子どもの暮らしを立て直すほうだったのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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