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「うちの子供を泣かせないでください!」子供に注意した私を責める母親。だが、近くで見ていた女性の一言で救われた瞬間

  • 2026.7.30

日曜の公園のブランコ

甥を預かった日曜日、近所の公園に連れて行きました。

甥はまっすぐブランコへ走っていきます。

私はベンチからその背中を眺めていました。日陰の反対側には、年配の女性が座っています。

「おじさん、見てて」

甥が足で砂を蹴って勢いをつけたころ、近所の子らしい男の子が走ってきました。就学前くらいの子です。

その子は勢いのまま、揺れているブランコを横から押します。

甥の体が傾いて、砂の上に落ちました。

「大丈夫か」

甥はうなずきましたが、手のひらは砂だらけです。私は立ったまま、押した子へ体を向けました。

「駄目だよ、そんなことしたら」

強く言ったつもりはありません。

ただ、背丈のある大人が真上から声を落とせば、それだけで大きな音になります。

その子は口を結び、それから泣き出しました。

しゃがむのが遅かったと思いました。

「ごめんね。びっくりさせたね」

目を合わせても、泣き声は止まりません。

泣き声を聞いてきた母親

少しして、砂場の向こうから母親が早足で来ました。

泣く子を抱き上げ、私の顔をまっすぐ見ます。

「うちの子供を泣かせないでください!」

「そもそもの原因は、ブランコを押したことなんです」

正直にそう言っても、返る言葉は同じところへ戻ります。

うちの子はまだ小さい、それを大人が責めないでくださいと。

甥は私のシャツの裾を握ったままです。

(このままだと、私が悪いことになる)

ベンチから立った人

そのとき、日陰の女性がゆっくり立ち上がり、砂を踏んでこちらへ歩いてきました。

「私、最初から見てましたよ」

「この子が走ってきて、ブランコの男の子を押したんです。落ちたあとで、この方が駄目だよと言ったんです」

母親の目が、腕の中の子どもへ移りました。何か言いかけて、口が止まります。

子どもの背中を二度さすってから、声が出ました。

「……そうでしたか」

「怖がらせたのは、私が悪かったです。驚かせてしまってすいません」

「いえ。先に押したのは、うちの子です」

母親は子どもを下ろし、膝を折って目の高さを合わせました。年配の女性は、よくあることですよ、とだけ言ってベンチへ戻ります。

帰り道、甥が手をつないだまま聞いてきます。

「あの子、まだ泣いてた?」

「もう泣いてないよ。ブランコに乗ってた」

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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