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「何が始まるんだろう?」厳格な祖父を号泣させた披露宴のサプライズ。新郎の行動に私も涙したワケ

  • 2026.7.27

演出が主役だと思っていた

正直に打ち明けると、私はそれまで、結婚式というのは華やかな演出こそが見どころだと思っていました。

きらびやかな照明や、凝った映像を楽しみに出かけたのです。

その日、親戚として招かれた披露宴も、はじめは私の予想どおりでした。

豪華な料理が運ばれ、会場は明るい笑い声に包まれています。

新郎は、私の親戚にあたる青年でした。幼い頃に両親が共働きだったため、祖父母のもとで育った時期が長かったと、母から聞かされていたのです。

親戚とはいえ、私は新郎とそれほど深く言葉を交わしたことはなく、どんな人柄の青年なのかも、その日まで正直よく知らないままでした。だからこそ、これから起きることを、まだ何も想像していなかったのです。

呼ばれて前に出た祖父母

おだやかに時間が過ぎ、そろそろお開きも近いのかと思った頃、司会者が「新郎からのサプライズです」と告げました。

会場の視線が、一斉に彼へ集まります。

(何が始まるんだろう?)

新郎がマイクを握り、会場のうしろにいた年配のご夫婦の名を呼びました。長く自分を育ててくれた祖父母だと、少し照れくさそうに紹介します。

前に進み出たおじいさまは、見るからに厳しそうな方でした。姿勢を崩さず、めったに笑わない。そんな雰囲気が、遠目の私の席にも伝わってきます。

新郎は一枚の便箋を広げ、二人に向けて手紙を読み始めました。両親の代わりに、どれほど手をかけて育ててもらったか。

10年という年月の思い出が、一つずつ言葉になっていきました。

涙が止まらなかった理由

私の胸に、今もはっきりと焼きついている光景があります。

それは、たった3分間ほどの短い手紙でした。

けれど読み終わるより先に、あれほど厳格だったおじいさまの目から、涙があふれ出したのです。

肩を大きく震わせて泣くその姿に、会場のあちこちからも、すすり泣きが広がっていきました。私も気づけば、ハンカチを握りしめていたのです。

花束を受け取ったおじいさまが、孫の手を固く握り返す。

その光景を見て、私はどんな豪華な演出よりも、心を動かされていました。

家族が過ごしてきた長い年月と、言葉にしきれない感謝。

それが確かに伝わってくるからこそ、涙が止まらなかったのだと思います。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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