1. トップ
  2. 『夏目友人帳』『桜蘭高校ホスト部』のレア原画も。少女漫画の“ときめき”はどう作られてきたのか――「創刊50周年記念LaLa原画展」でたどる50年の軌跡【レポート】

『夏目友人帳』『桜蘭高校ホスト部』のレア原画も。少女漫画の“ときめき”はどう作られてきたのか――「創刊50周年記念LaLa原画展」でたどる50年の軌跡【レポート】

  • 2026.7.27

この記事の画像を見る

1976年の創刊以来、数々の名作を生み出してきた『LaLa』。その50周年を記念した原画展『創刊50周年記念LaLa原画展〜魅惑のクリエイション~』が東京・新宿髙島屋で8月3日(月)まで行われています。『LaLa』とともに成長してきた読者としてはもちろん外せないイベントということで、早速行ってきました!

入り口からテンションがあがります……!
入り口からテンションがあがります……!

※以下、展示の一部を紹介しています。

総勢76名の作家による、原画200点以上が集結!

本展には総勢76名の作家による、原画200点以上が集結。“ときめきの、つくりかた。”をキャッチコピーに、原画に加え、歴代表紙や当時の付録、ネームなど貴重な実物資料が多数展示されています。

現編集長・平岡栄治朗氏も見どころのひとつとするのが、各作家から寄せられたコメントたち。「飾られているイラストに対して語っていただいているものもあれば、ご自身の漫画家としてのスタンスが綴られているものもあって、読み応えたっぷりです」と紹介してくれました。

展示は年代別。6章にわたって、女性を取り巻く時代背景の解説も加えながら構成されています。

年代別に原画が展示。創刊当初の1976~1990年には大島弓子氏や美内すずえ氏などレジェンドが!

創刊された1976年から1990年までの第一章には、大島弓子氏の『綿の国星』、美内すずえ氏の『黒百合の系譜』など、レジェンドたちの原画がたくさん!

平岡氏が「『LaLa』は『花とゆめ』より後発の雑誌だったので、当時から“何か新しい、素晴らしいものを”というコンセプトがあったのだと思います。王道のラブコメが中心だった少女漫画の中で、それとは違う、普遍的なテーマを重視した作品を作ろうという考えも見てとれます」と創刊当時について語ってくれたように、作家コメントにはイギリス・サーカスなどテーマや舞台への熱い思いが。まさに『LaLa』黎明期の“新しい雑誌を作ろう”という作家・編集部の熱い思いが伝わってくる展示です。

第二章1991~1996年では、細部まで書き込まれた清水玲子氏の世界観にうっとり

続く第二章(1991~1996年)では清水玲子氏の『月の子』『輝夜姫』など全8点を展示。細部まで描き込まれた清水氏独特の妖しくも美しい世界観に魅了されます。

アニメ化もされた安孫子三和氏の『みかん・絵日記』も二章に登場。みかんの可愛らしさが絵画のような淡い色合いで表現されています。

第三章(1997~2002年)&第四章(2003~2014年)では『桜蘭高校ホスト部』『図書館戦争 LOVE&WAR』などメディアミックス作品が多数!

第三章(1997~2002年)は庵野秀明氏によってTVアニメ化された津田雅美氏『彼氏彼女の事情』、筑波さくら氏『目隠しの国』などが登場。当時の思い出やキャラクターに関する裏話などファン必見のコメントが並んでいて、「当時の私に教えてあげたい……」と感極まりました。

デジタル化の波が制作現場にも広がった第四章(2003~2014年)には、現在も連載中の緑川ゆき氏『夏目友人帳』が登場。2003年連載開始という長期連載作品ならではの、彩色を含めたイラストの変遷が著者のコメントとともに振り返られています。

ドラマ化された葉鳥ビスコ氏『桜蘭高校ホスト部』、有川浩氏の小説を原作とした弓きいろ氏の『図書館戦争 LOVE&WAR』など、四章にはメディアミックス作品も多数登場。漫画にドラマに小説に……あらゆるシーンで夢中になっていた当時の自分を思い出す人も多いのではないでしょうか。

第六章(2015~2026年)『LaLa』持つ懐の広さを感じる

最終章となる第六章(2015~2026年)には海道ちとせ氏『ウチの万季がお世話になります』、晴海ひつじ氏『土かぶりのエレナ姫』など現在も連載中の作品が続々登場!

『夏目友人帳』を例に挙げて「“人ではないものとの交流”という当時斬新なテーマながら、読むと『この気持ちわかる』『こういうのおもしろいね』と思える普遍的な部分がある。そういった作品を積極的に掲載してきました」と言う平岡氏の言葉通り、現在連載されている作品のテーマも様々。改めて『LaLa』という雑誌が持つ懐の広さを感じました。

平岡編集長『学園ベビーシッターズ』のキャラクター鹿島虎太郎(通称こた)のぬいぐるみとともに。
平岡編集長『学園ベビーシッターズ』のキャラクター鹿島虎太郎(通称こた)のぬいぐるみとともに。

グッズも充実!少女漫画ファン必見のコーナーも

出口付近では、本展オリジナルのグッズも販売中。

ちなみに本展には「LaLaに生きるヒロインたち」「忘れられないときめきシーン」「Dream of LaLa」ら編集部が各作品や『LaLa』、少女マンガについて語るコーナーも設置されているのですが、こちらがまさに金言ばかり……!

『LaLa』ファン、少女漫画ファンには必ずチェックしてほしいコーナーです。

ファン必見のLaLaに愛を伝えるコーナーも!
ファン必見のLaLaに愛を伝えるコーナーも!
編集部員も「LaLa」に愛を伝えました!
編集部員も「LaLa」に愛を伝えました!

本展は、大阪・なんばパークスでも9月5日(土)から9月27日(日)まで開催予定。それぞれの作品に夢中だった当時の自分を振り返り、作品愛、少女漫画への愛を改めて感じることのできる、まさに“ときめき”で胸が一杯になること間違いなしの展覧会です。

文=原智香 撮影=島本絵梨佳

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ