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「許可なく動かせません」10日間のお盆帰省から戻ったら室外機の裏に“謎の卵”が2個…41歳妻が直面した“予想外の事態”

  • 2026.8.11
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。夏休みの旅行や帰省で、自宅を数日間留守にする機会は、どのご家庭にもあるのではないでしょうか。

人の気配がなくなったベランダは、野生の鳥にとって格好の居場所になる場合があります。今回は、留守のあいだにベランダで起きたトラブルの実例を紹介します。

10日間の帰省から戻ると室外機の裏に卵が2個

築14年・総戸数70戸のマンション4階に暮らすAさん(41歳・会社員)は、夫と小学生の長女の3人家族です。去年のお盆、夫の実家へ10日間帰省しました。

ベランダにはエアコンの室外機があり、折りたたんだ物干し台を置いたままです。帰宅した翌朝、ベランダで気配を感じて窓を開けると、一羽の鳩が飛び立ちました。室外機の裏側をのぞき込むと、集められた枯れ枝の上に卵が2個産みつけられています。

ベランダの床には、フンが点々と落ちていました。鳩は人の出入りが途切れた場所を選び、数日で巣を作って産卵します。10日間の不在は、鳩が巣作りを始めるのに十分な時間でした。

「許可なく動かせません」巣立ちを待った約1か月

Aさんはすぐに、マンションの管理会社へ電話で相談しました。電話口の担当者は、Aさんにこう説明します。

「卵やヒナがいる巣は、行政の許可なく動かすことができません。巣立つまで待っていただくことになります」

野生の鳥は鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)で守られており、卵やヒナのいる巣を行政の許可なく撤去できません。生活被害が著しい場合は自治体へ撤去許可を申請することも可能ですが、手続きには日数を要します。ただし、卵やヒナのいない空の巣なら、許可を得ずに撤去できます。

Aさん一家は、ヒナが巣立つまで待つことにしました。そのあいだベランダに洗濯物は干せず、室内干しと乾燥機を活用する生活が続きます。

フンは毎日増えていき、ニオイを気にした長女は窓を開けたがらなくなりました。ヒナがかえって巣立つまでの期間は、約1か月におよびます。ようやく巣立ったことを確認したAさんは、手袋とマスクを着用して巣を片づけ、ベランダの床と手すりを洗い流しました。

再び巣を作られないよう、管理組合に届け出たうえで防鳥ネットを設置します。ネットの購入と取り付けにかかった費用は、約3万円でした。

長期不在の前後にベランダを確かめる

長期で家を空ける前には、室外機の裏や隅に鳩が入り込める空間がないかを見ておきましょう。物を減らして隙間をなくしておくと、巣を作られるリスクを減らせます。

帰宅したらベランダを確かめ、巣やフンがあれば早めに管理会社へ相談してください。卵やヒナがいる場合は、自分で動かさないよう気をつけましょう。片づけや掃除のときは、フンに直接触れたり吸い込んだりしないよう、必ずマスクと手袋を着用すると衛生面でも安心です。

参考:野生鳥獣との接し方について(東京都環境局)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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