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新車購入も…突然、駐車場から『ガタガタ…』窓から覗くと?50代夫婦が目撃した“予想外の光景”

  • 2026.9.2
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

車を雨や日差しから守る設備の一つに、カーポートがあります。カーポートとは、柱と屋根を組み合わせてつくられた簡易的な車庫のことで、雨の日の乗り降りがしやすくなるほか、車を直射日光から守る役割もあります。

一方で、カーポートを選ぶ際にデザインや駐車のしやすさばかりを重視し、強風にどの程度耐えられるのかまで確認していない方もいるかもしれません。

今日は、新車の購入をきっかけにカーポートを後付けしたものの、強風の日を境に、天気予報を見るたび落ち着かなくなってしまった50代Aさん夫婦のエピソードをご紹介します。

新車購入をきっかけにカーポートを設置

住まいの相談会でお会いした50代のAさんご夫婦は、長年乗っていた車から新車へ買い替えることになりました。

納車されたばかりの車を自宅の駐車場に停めたとき、気になったのは“屋根”がないことでした。これまではそれほど意識していなかったものの、新車となると雨や強い日差しにさらされることが気になったそうです。

「せっかく買った新車だから、できるだけきれいに乗りたい」

そう考えたAさんご夫婦は、カーポートを後付けすることに。商品選びで重視したのは、毎日の駐車や乗り降りのしやすさです。そこで選んだのが、柱が片側だけにある「片持ちタイプ」のカーポートでした。

両側に柱がないため車の出し入れがしやすく、ドアを開けるときにも邪魔になりにくい。さらに、駐車スペースがすっきりと見えるデザインも気に入ったといいます。

設置工事が終わり、屋根の下に新車を停めてみると、Aさんはその仕上がりに満足しました。

ところが設置からしばらくして、天気予報に「強風」の予報が出た日のこと。Aさんは、それまで気にも留めていなかったカーポートのある異変に気付きます。

「こんなに揺れるの?」強風の日に聞こえたガタガタという音

カーポートを設置してから初めて、強い風が吹いた日のことです。

その日は朝から風が強く、庭木の枝が大きく揺れていました。Aさんが自宅で過ごしていると、外から「ガタガタ、ガタガタ」と何かが揺れるような音が聞こえてきたそうです。

「何の音だろう?」

気になって窓から駐車場をのぞくと、音がしていたのは設置したばかりのカーポート。風が吹き込むたびに屋根部分が上下に大きく揺れているように見え、屋根のパネルからもガタガタと音がしています。

その真下には、購入したばかりの新車が停まっています。

「こんなに動いて大丈夫なの?」

Aさんは心配になり、風が強く吹くたびに窓際へ行ってカーポートの様子を確認していたといいます。

その後、施工業者へ問い合わせたところ、風を受けた際に一定の揺れが生じることはあると説明を受けました。しかし、一度気になってしまうと、なかなか頭から離れません。

「もっと強い風が吹いたらどうなるんだろう」「台風で屋根が飛んで、新車や近所の家を傷つけたら…」

風が強くなるたびに、Aさんの頭には最悪の状況が浮かぶようになりました。それ以来、天気予報で「強風」や「台風」という言葉を見るだけで、真っ先にカーポートが気になるようになってしまったそうです。

強風予報のたびにロープで固定する生活に

施工業者から説明を受けても、心配性であるAさんの不安はなかなか消えませんでした。天気予報で「明日は風が強まるでしょう」と聞くと、前回見たカーポートの揺れが頭に浮かびます。

「また、あんなに揺れるかもしれない」

そう考えたAさんは、ついに自分で対策するようになりました。

強風が予想される日の夕方になると外へ出て、カーポートにロープや紐を取り付けます。「少しでも動かないようにしたい」と考え、風が強くなる前に固定することが習慣になっていったそうです。

しかし、ロープで固定したからといって、安心できたわけではありません。

夜になり、「ゴォーッ」と風の音が聞こえるたびに目が覚めます。布団から起き上がって窓へ向かい、暗い駐車場に目を凝らしてカーポートを確認。しばらくして布団に戻っても、再び大きな風の音がすると、また窓から様子を見るという繰り返しでした。

雨や日差しから新車を守り、安心して駐車するために設置したはずのカーポート。それがいつの間にか、天気が荒れるたびにAさんを悩ませる存在になってしまったのです。

後から知った「耐風性能」と補助柱の存在

強風のたびにロープを取り付ける生活を続けるうちに、Aさんは「そもそも、ほかのカーポートもこんなに風が気になるものなのだろうか」と疑問を持つようになりました。

そこで、改めてカーポートについて調べてみることに。

すると、商品によって構造だけでなく、どの程度の風に耐えられるよう設計されているかを示す「耐風性能」にも違いがあることを知りました。

さらに、Aさんが選んだような片持ちタイプのなかには、強風に備えて着脱式などの補助柱を取り付けられる製品もあります。また、Aさんが行っていたロープによる固定は、メーカーが推奨していない危険な対策です。

カーポートが大きく揺れているように見えると、「何かで押さえなければ」と考えてしまうかもしれません。しかし、メーカーが想定していないロープや重りなどを自己判断で取り付けると、かえって一部の部材に想定外の負荷がかかる可能性があります。

台風や強風が心配な場合は、自己流で固定するのではなく、まず取扱説明書に記載されている対策を確認することが大切です。

Aさんのように設置後になって不安を抱えないためにも、分からないことがあればメーカーや施工業者へ相談し、製品に合った方法で備えるようにしましょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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