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「ここを通るの?」新築から数年後、EVに乗り換えた40代夫婦→納車後、思わず手が止まった“大誤算”

  • 2026.9.4
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

戸建て住宅を建てるとき、駐車スペースについて「車がきちんと収まるか」「玄関まで歩きやすいか」などを確認する方は多いでしょう。

しかし、車は住宅よりも短いサイクルで買い替えることがあります。今乗っている車では何の問題もなくても、数年後に車種を変えたことで、駐車場の使い勝手まで変わってしまうケースがあります。

今日は、ガソリン車から電気自動車(EV)へ乗り換えたことで、それまで気にならなかった駐車場と玄関の動線に悩まされるようになった、40代ご夫婦のAさん一家のエピソードをご紹介します。

新築時はガソリン車。EVへの乗り換えまでは考えていなかった

Aさんご夫婦が新築の戸建て住宅を購入したのは、今から数年前のことです。当時乗っていたのは一般的なガソリン車でした。家づくりでは駐車スペースの広さや道路への出入りのしやすさを確認し、玄関から道路までの動線も確保。

実際、入居してからも駐車場で困ることはなく、買い物から帰れば車を止め、荷物を持ってそのまま玄関へ。家族が車の横を通って出かけるのも、いつもの光景になっていました。

それから数年が経ち、Aさんご夫婦は車を買い替えることに。以前から興味を持っていた電気自動車を初めて購入しました。

「せっかくEVにするなら、自宅で充電できるようにしよう」

そう考え、納車前に業者へ依頼し、駐車場に面した外壁へEV用の充電設備を後付けしました。

工事も無事に終わり、いよいよ待ちに待った納車の日。Aさんご夫婦は、新しい電気自動車での生活を楽しみにしていました。

それから数日後、自宅で充電しておこうといつもの位置に車を止めて充電ケーブルを手に取ったAさん。しかし、車の充電口を確認したところ、思わず手が止まります。

「ここを通るの?」充電ケーブルが玄関までの動線を横切ることに

充電設備からケーブルを伸ばしてみると、車両の充電口は駐車スペースを挟んだ反対側にありました。そのため、充電するには長いケーブルを車の周囲へ這わせなければなりません。

しかも、そのケーブルが横切るのは、家族が玄関から道路へ出るときに毎日通る場所でした。

「充電自体はできるんです。でも、まさかケーブルが家族の通り道を横切るとは思っていませんでした」

特に気になったのが、朝の慌ただしい時間帯です。ある朝、急いで玄関を出た子どもがケーブルに足を引っ掛けそうになり、家族全員がヒヤッとしたこともあったそうです。

それ以降、充電中は「ケーブルに気を付けて」と声を掛け合いながら玄関を出入りするようになりました。雨の日には、ケーブル周辺に水や泥が付きやすいことも気になります。

便利になると思って購入した電気自動車でしたが、Aさんは充電するたびに「もう少し設置場所を考えておけばよかった」と感じるようになりました。

車の向きを変えれば解決?今度は別の不便が発生

そこでAさんが試したのが、車の向きを変えて駐車する方法です。

充電口を設備側へ近づければ、ケーブルを長く這わせる必要はありません。「これなら解決できるかもしれない」と考え、しばらく普段とは反対向きに車を止めてみました。

ところが、今度は荷物の積み降ろしがしにくくなり、道路へ出る際にも以前より気を使うようになったそうです。充電はしやすくなったものの、日常の使い勝手が悪くなってしまいました。

結局、Aさんは元の駐車方法へ戻すことに。

充電設備の移設も考えましたが、再び工事をする手間や費用を考えると、すぐに決断することはできませんでした。

そのため現在も、充電中は玄関を出入りするたびにケーブルをまたいだり、避けたりしながら生活しているそうです。雨の日にはケーブル周辺の水や泥も気になり、家族全員が足元を確認しながら通っています。

EVの充電設備は「駐車場の近く」だけで決めないことが大切

電気自動車の充電設備は、単に「駐車場の近くにあればよい」と考えて設置すると、使い始めてから思わぬ不便に気付くことがあります。

車種によって充電口の位置は異なるため、充電設備との位置関係によってはケーブルを長く伸ばさなければなりません。今回のAさんのように、ケーブルが玄関から道路へ向かう動線を横切れば、家族が毎日のようにまたいだり、避けたりすることになります。

新築時にEVを所有していなくても、将来的に乗り換える可能性がある場合は、駐車スペースだけでなく、玄関や道路までの動線も含めて電源の位置を検討しておくとよいでしょう。

また、充電設備を後付けする場合は、設置場所を決める前に実際の駐車位置や車の向き、充電口の位置を確認することが大切です。そのうえで、充電中のケーブルがどこを通るのかまでイメージしてみてください。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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