1. トップ
  2. 住まい
  3. 「節電しているのに、去年より高い」3年間フィルター未掃除の54歳男性、点検担当者から告げられた一言に絶句

「節電しているのに、去年より高い」3年間フィルター未掃除の54歳男性、点検担当者から告げられた一言に絶句

  • 2026.8.10
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。真夏にエアコンをつけても部屋がなかなか冷えないとき、真っ先に浮かぶのは故障の二文字ではないでしょうか。

実際には、冷えの悪さや電気代の上昇が、機械ではなく使い方が原因となっている場合もあるのです。今回は、節電のつもりで続けていた工夫が裏目に出ていた、ある家庭の事例を紹介します。

室外機にカバーを付けた夏、7月の請求は前年より高く

築15年のマンション8階に、Aさん(54歳・会社員)は妻と2人で暮らしています。リビングのエアコンは、購入から10年目を迎えました。電気代の値上がりが気になっていたAさんは「室外機を直射日光から守ると冷房の効率が上がる」という話を耳にし、市販の室外機カバーを取り付けます。

室外機が熱くなるのを防げば、そのぶん電気代も抑えられると考えたためです。ベランダの収納ボックスも、以前から室外機のすぐ脇に置いたままでした。

ところが7月に入ると、リビングが設定温度までなかなか冷えません。それどころか、届いた請求額は前年より明らかに高くなっていました。明細を見た妻が首をかしげます。

「節電しているのに、去年より高いのはおかしくない?」

Aさんにも心当たりがありません。10年使った機械だからと故障を疑い、出張点検を依頼しました。

点検の指摘は「室外機まわりの片付け」と「フィルター掃除」

自宅に来た点検の担当者は、ひととおり機器を確認してから伝えます。

「故障ではありませんね。まず室外機のカバーと前の荷物をどけてください。それと、フィルターの掃除もお願いします」

担当者によると、カバーや荷物で室外機の吹出口や吸込口がふさがれると、吐き出した熱気を再び吸い込んでしまいます。その結果、運転の効率が落ちて電気代がかさむとのことでした。

よかれと思ってつけたカバーが、脇の荷物とあわせて請求額を押し上げていたわけです。

その日は室外機まわりの片付けだけを済ませました。ところが、カバーと収納ボックスをどけて数日たっても、冷えの遅さは変わりません。フィルター掃除も行わなければと思いながら、平日は手が回らないまま週末を迎えました。

週末にフィルターを外してみると、3年前の引っ越しから一度も掃除しておらず、ホコリがびっしり付いています。部屋が冷えなかったのは、このホコリで室内機を通る空気の量が減っていたためでした。

掃除のあとは風量が戻り、冷え方は体感ではっきり変わりました。8月の請求額も、前年の同じ月と比べて落ち着いた金額に収まっています。

故障を疑う前に、フィルターと室外機まわりの確認を

Aさんの家で起きたことは、メーカーの検証結果とも重なります。10年以上前の機種に約3年分のホコリという条件で、フィルター掃除と室外機まわりの片付けを行うと、電気代が月1,720円下がったという結果でした。

試算の電力単価は令和4年7月改定の31円/kWhで、結果は住宅や機種、天候の条件で変わるとメーカー自身が注記しています。室外機のまわりに物を置いたりカバーで覆ったりしている家は約1割にのぼり、3人以上の世帯ではさらに多いという調査もあります。

エアコンの冷えが悪いときは故障を疑う前に、ご自宅も同じ状態になっていないか、室内機のフィルターと室外機まわりを確認してみてください。フィルター掃除は2週間に1回が目安です。

室外機の吹出口や吸込口の前には物を置かず、空気の流れをふさぐカバーも使わないようにしましょう。いずれも数分で確かめられるので、それでも改善しない場合は点検を依頼することをおすすめします。

参考:
フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証(ダイキン工業)
エアコンの節電に関する実態調査を実施「エアコンの節電方法を誤解している人が約6割」(ダイキン工業)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ